2004年12月28日

つみれも美味い!・・・北千住「大はし」

3cc6e44f.JPG西口ロータリーに出ると、懐かしさがこみ上げてきた。久しぶりだなあ、北千住。少し余裕が出てきたので、今日は遠出してみたのだ。北千住といえば煮込みで有名な「大はし」。改装されてからは初めてだ。何か美味しいものでも見つけてみようかな。

商店街にはいると、音楽が流れている。東京事変だ。ちょっと街のイメージとは違うが・・・。少し歩くと、大はしの紺の暖簾が見えてきた。ほぉ〜、さすがにきれいになってるな。改装後1年くらいだが、まだまだ新しい。さて、空いてるかな、と思った瞬間、前を歩いていた2人連れが店に吸い込まれていく。しまった、タイミング悪いぞ
よくあることであるが、たまたま何人かのグループの後に続いてはいると、そのグループの一員と思われてしまい、席を確保するのが遅れてしまう。店の人が「はい、こちらに。えっ、こちらさん、お一人?えーと、ちょっと待ってて。まず、○名さまこちらに・・・」って感じでほっとかれることがあるのだ。

店に入ると、J字カウンターはほぼ満員。テーブル席も全て埋まっている。ふ〜む。前の2人はなぜかもじもじしている。立ち尽くしているのだ。何やってるんだろう・・・。カウンターの中はちょうど料理の注文が入ったらしくて、気がついていないようだ。それでどうしていいか分からないらしい。顔お見合わせて、力なく笑いながら店を出て行く。なぜか言葉はない。

じっくりと見ると、カウンターはお客さんの間に、ぽつぽつと3席くらい空いている。「ここ、いいですか」と両サイドのお客さんに声をかけながら、Jの長い方の真ん中に座る。マスターが、「ほい、いらっしゃい。」

「ご注文は?」「梅割り、肉豆腐」・・・瞬間的にこう答えてしまう。炭酸のセットにすればよかったかなと後悔する。梅割りだとすぐに飲んでしまって、酔いも早いのだ。肉豆腐は久しぶりだから食べておきたい。

周りを見るとほとんどが、炭酸のセット。左隣のおじいさんは「ぶり大根」を食べている。大根は茶色になるほど煮込まれており、ぶりの方はてかてか光っている。うまそー。右隣のおじさんは「揚げだし豆腐」。豆腐が大きめに切られ、狐色にカラッと揚がっている。それに薄い出汁がかかり、下の方がひたひたになっている。いいなあ、食べたい!

さて、マスターがコップにキンミヤ焼酎をたっぷり入れてくれる。その上から梅シロップを注ぐと、受け皿に焼酎がこぼれる。この過程を見てるだけで嬉しくなる。口から迎えにいって、ぐびっと一口。梅シロップの甘酸っぱい味が口いっぱいに広がる。そこに「肉豆腐」が届く。肉を一つ口に入れる。これこれ、たまらないぞ。

Jの短い方の先っぽに座っているおじさんがぼんやりしている。キンミヤのボトルは3分の2空いている。ラベルに名前が書いてないところを見ると、今日入れたボトルだろう。これくらい飲むと、ぽーとしてくるのも当たり前。煮込みの皿が4枚重ねられている。よっぽど煮込みが好きなんだな。さて、次はどうする、おじさん。

大はし 煮込み

何人かの客の出入りがあるが、ほとんどは1人客。初めて来たお客さんというのは、なんとなく分かるものである。まず、入ってくるときの勢いが弱い。どうしたらいいのかの指示を待っている感じ。「はい、こちらにどううぞ。」と言われると、ホッとしたように「すみません」と一言。腰が低い。注文は100%「梅割り焼酎と肉豆腐ください」だ。

焼酎をお替りして、同時に煮込みも追加。目の前にあるボトルの棚には数え切れないほどのボトルが並んでいる。全てラベルに黒いマジックで名前が書かれている。いくら字体を変えたところで、特徴はそんなに出ない。どうやって見分けるのだろう。どうやら常連さんの棚と、初めての人の棚は区別されているらしい。置き場によって記憶しておくシステムだろうか。

さて、さっきから気になっているメニューがある。「自家製つみれ(さんま)」だ。赤羽の「いこい」で、だし汁につくねが入っているメニューがあったが、それと同じパターンのものらしい。おでんの具として売られているつくねは、色があまり美味しそうでないのに加えて、歯ごたえもぐにゅっとしているし、味もクセがあってあまり好きではない。自家製というなら、ほっこりとして魚の味わいも残っていて美味しそうだ。両隣のつまみも美味そうだが、ここは「つみれ」に。

さっきのおじさんは「かにコロッケ」を注文した。さすがに5皿目はなかったか。ちょっとがっかり。

大はし つみれ


つみれは予想通りのものだ。ピンポン玉大のつみれ口の中で崩れる感覚がいい。出汁も関西風うどんの汁のようで美味しい。梅割り3杯目を注文。自分の頬が熱くなっていくのがわかる。酔いがゆっくりやってきたのだ。気持ちいいぞ。

帰り道のことを考えて、焼酎3杯でストップ。お勘定だ。例によってマスターの算盤は速い。「1790円です。」

店を出ると、柔らかい風が吹いている。気持ちよく飲める店だったな。なんとなく「かにコロッケ」を食べておけばよかったという気になる。

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北千住の人気居酒屋 大はし。 北千住で2番。という看板をかかげ、 その大はしの肉とうふと煮込みの名は かねてから聞き及んでいたが、ついに訪問である。
北千住 大はし (居酒屋)【東京グルメ 居酒屋訪問記 〜銀座 六本木 赤坂 恵比寿などのレストランめぐり〜】at 2008年02月28日 08:18
この記事へのコメント
こんにちは。
いいですよね〜大はし。
御主人の「ゥオイヤ〜! ッア〜! ヨシキタァ〜」掛け声とサイボーグのような動き。
息子さんの店内を見回す鋭い目と手元を全く見ない電卓さばき。
あっという間に出てくるつまみと酒。
壁に並ぶ金宮。 写真撮ってポスターにしたいくらいです!
何もかもが素晴らしいです。
最近千住方面御無沙汰なので行きたくなってきました!
Posted by キンミヤ at 2004年12月28日 11:49
その通り!
左手にキンミヤのボトルと梅シロップの瓶、右手にコップと受け皿を持って歩いてくる様子は、まさにサイボーグ的な力強さがあります。
さらに棚のキンミヤは100本以上あるでしょうか、圧巻です。
つまみも美味いし、雰囲気もいいし、言うことなしの居酒屋ですね。
次に行くときは、当然ボトル一本あけますよ。
Posted by 寄り道 at 2004年12月28日 21:07
こんにちは。
以前、コメントさせていただいた、Mです。

大はしさん、寄り道さんが書かれている情景がそのまま展開されていて、うれしくなりました。
いい居酒屋さんですねー。

岡部さんのところでよく取り上げられているので
ちょくちょく拝見させていただいています。
(私もバーのブログのほうで何度かご紹介いただいていたので)

文中リンクさせていただきましたが、
差し支えありましたら削除修正しますので
おっしゃってください。

また拝見しにきます!

#TBさせていただきました。
Posted by at 2008年02月28日 08:19