2005年02月23日

ホッピーの夜・・・阿佐ヶ谷「川名」

川名ホッピー阿佐ヶ谷「川名」の雰囲気は妙に癖になる。短時間でちょっとだけ寄り道してかえろうかなと思うと、まずこの店が頭に浮かぶのだ。日曜日(20日)に行かなかったので、今日(22日)は寄って帰ろうかな。

阿佐ヶ谷駅北口を出て、旧中杉通りを北上。10分弱で「川名」の前だ。女将さんが外の焼き台で、焼き鳥を焼いている。「こんばんは。」と挨拶してドアを開ける。7時を過ぎたばかりの店内は、カウンターに空席が2つ。テーブル席も半分の入り。奥の座敷にも何組か入っているようだ。

カウンターの一番奥の席が空いているので、例によってカニ歩きで奥に向かう。ちらっと壁に貼られた「駄洒落短冊」に目をやる。「こんな山の中で舞妓になるなんて・・・」ぷっ!

カウンターに座って、ホッピー(336円)を注文。お通しは「オレンジ」。テレビが最も見やすいのがこの席。ホッピーを待つ間、つい見てしまう。ヒロシが深刻な顔で「避難訓練なのに大ケガをしました・・・」ぷっ!そこにホッピーが届く。不自然な笑顔で受け取ってしまう。

つまみは・・・ホワイトボードにはまだ今日のお薦めがたくさん残っている。その中から「さざえのつぼ焼き(231円)」をまず選ぶ。それから・・・「手羽中(168円)塩焼きで2本」。焼酎が入ったジョッキにホッピーを注ぐ。

隣のおじさんたちの話が耳に入ってくる。話題は「健康」。「もういいの?」「いやーまいったよ。救急車に乗ったときは駄目かと思ったよ。」「へ〜、そうだったんだ。」「で、閻魔大王に会ったんだ。」「ん、臨死体験?」「そうそう。『私はどんな地獄にでも参ります』って言ったんだ。そしたら閻魔大王が『お前の行く地獄はここにはない。もっと厳しい地獄に行ってもらう』って。そしたら目が覚めて・・・。つまりこの世が一番地獄ってこと。」・・・よくできた話だ。盛り上がっている。

「さざえのつぼ焼き」が届く。早速箸でぐるりっとつまみ出す。うまく先っぽのワタの部分も取れたぞ。熱そうだな・・・でも、こういうのは一口でがぶっと・・・熱っ、熱っ・・・はふはふ・・・くー美味しい〜!ワタの部分の苦味と身の旨味、醤油の風味が渾然一体!たまらん。ホッピー、ホッピー。ぷふぁ〜。

川名サザエのつぼ焼き

続いて「手羽中塩焼き」が届く。串からはずして、骨から肉の部分を剥ぎ取りながら食べる。ジューシー!皮に部分も旨味たっぷり。この濃厚な味に対抗するためには・・・「黒ホッピー(336円)くださ〜い。」・・・しかし、美味しいな、これ!

川名手羽中塩焼き2本

黒ホッピーが届く。独特の苦味が脂っぽい肉を食べた後の舌には嬉しい。ぐび、ぐび・・・。若い女性客が数人奥の座敷に入っていく。仕事が終わって、一息というところか。やっぱり寄りたくなるよな・・・「川名」は。

川名黒ホッピー

黒ホッピーを飲み干して、さて、今日はこれでおしまい。席を立つ。外に出ると相変わらずの冷たい風。しかし明日は春一番が吹くという。空には月が煌々と輝いている。

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この記事へのコメント
さざえの壷焼き!!
また奢りましたね〜。
こんなところが川名の魅力ですよね。
Posted by にっき at 2005年02月23日 22:18
確かに・・・。231円ですからねえ。この値段で食べられる店はそうそうないでしょう。ホワイトボードを見るのが楽しみです。
Posted by 寄り道 at 2005年02月24日 14:00