2005年04月27日

雨上がりの街で・・・新宿「葵」

葵突然の激しい雨の後、何事もなかったように晴れた空。街は澄んだ空気の中にあるようだ。新宿は夜になっても爽やかな風が吹いている。南口の階段を喧騒の中に降りていく。生ビールでも飲みたいな、とふと思う。足は立ち飲みの「葵」に向かっている。

新宿WINSに向かう道に入る。葵はすぐそこだ。この店は、立ち飲みと立ち食い蕎麦を兼ねた店で、夜は立ち飲みのお客さんが大半を占めることになる。入り口近くのカウンターでは、おじさんが通りを見つめながらウーロンハイを飲んでいる。その傍らを抜けて店に入り、自動券売機の前に立つ。飲み物は、生ビール300円、日本酒200円、焼酎200円の3種類。つまみは100円券と200円券がある。

まず、生ビールとつまみ200円券を購入。カウンターに向かう。カウンターの中の女性に券を渡して「生ビール」と告げる。続いて、ホワイトボードのつまみを確認。200円の方はレバ天、野菜天、揚げだし豆腐、もやし炒め、焼きうどんなど。100円の方は、枝豆、串カツ、オニオンスライス、山芋千切り、さつまいも天、かき揚げなど。安い!「レバ天」を注文する。

注文を受けるのと飲み物を作るのが女性の仕事。店長は料理担当だ。生ビールが届く。とりあえず、ぐぐっと飲む・・・ふぅ〜、美味しい!後ろの壁沿いのカウンターには5人位が飲んでいる。人気はウーロンハイ。焼酎の券を購入したら、水割り、お湯割り、ウーロンハイが選べる。チューハイ、サワー類はなし。店の奥の棚にはテレビがあって、皆でそれを見ている状態。ジャイアンツ戦の中継。

レバ天が、揚げたての状態で届く。焼とんの串に刺さっているのより一回り大きなレバを天ぷらにしたものだ。どんな味だろう・・・では早速一つ・・・へぇ〜、くどくない味だ。むしろ淡白。美味しい!ビール、ビール。天ぷら類は注文すると、目の前であげてくれる。後ろの客が注文した「さつまいも天」も熱々で美味しそうだったなあ。

うどんのお客さんが隣に立つ。肉うどん(200円)とかき揚げ天丼(150円)の券を店の女性に渡している。この店ではそば・うどんは天ぷらそばであろうが、肉そばであろうが200円。さらにもう1品トッピングするとプラス50円。安い!かき揚げ天丼は小ぶりではあるが150円は安すぎる。

常連さんは焼酎の券をあらかじめ何枚か買っておいて、お替りをするごとにそれを出している。おつまみも同様だ。自分は改めて券売機に行き焼酎の券と100円のおつまみ券を購入。カウンターに戻り、「焼酎ストレート。あとかき揚げね。」と注文。焼酎をまず受け取って一口・・・くぅ〜、やっぱり焼酎はきくなあ〜。かき揚げは天ぷら鍋の中に入れられたところ。券を買ってそれで立ち飲みっていうのも楽しいものだ。

ジャイアンツはまたもや不利な展開。常連さんたちはジャイアンツファンらしく、気が気ではない様子だ。ふと、先日行った旗の台「やき徳」の常連さんたちを思い出す。今日も、ジャイアンツの試合を見ながら嘆いているだろうか。それにしても日本中の居酒屋で同じようなことが行われていると思うと、微笑ましいような、懐かしいようなそんな気がする。ジャイアンツよ、強くなって居酒屋のおじさんたちを喜ばせてくれ!・・・しかし、カープにはお手柔らかに。

さて、今日(26日)はこのくらいにしておこう。外には気持ちよさそうな風が吹いている。すこし街を歩いて帰ろうかな。「ごちそうさま。」「またどうぞ。」

外に出る。西武新宿駅まで遠回りして帰ろう。新宿をのんびり歩くのも久しぶりだ。街はいつものように人で溢れている。明日は晴れて気温が上がるそうだ。新宿は初夏の日差しに包まれるはずだ。

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