霧雨の街で・・・大久保「大久保バール」
昨夜(4日)の大雨で阿佐ヶ谷駅が冠水している映像が、テレビで流れていた。阿佐ヶ谷駅周辺には馴染みの店もあるので、心配になってしまう。様子を見に行こうと、新宿駅で三鷹行き電車に乗り換える。ひどかったのは多分南口の方だなあ、などと考えて電車に揺られる。外は霧雨。台風は九州に接近中だという。
大久保駅が近づく。大久保には行きたい店があるのだが・・・いい機会だから、様子だけでも見に行くかなと、とっさに思って電車を降りる。北口改札を出て、左。道を渡って蕎麦屋の前の道を奥に入り右折。正面に「大久保バール」の看板が輝いている。「
新宿ばーる」の2号店だ。
ドアを開けると・・・おお、これは広い!正面にカウンター席がずらり。左手壁沿いにサブカウンター。他に大きなウイスキー樽のようなテーブル席がある。照明も適度に明るい。黒いTシャツの女性が出迎えてくれる。「いらっしゃいませ。お一人様ですか?」「1人です。」「奥のカウンターになさいますか?」「そうします。」メインカウンターには女性が2人ずつ3組。サブカウンターには男女のカップルが1組・・・自分が2人目の男性客か・・・。
大久保といえば、韓国やタイなどのアジア系エスニック料理を思い浮かべる。しかし、この店は、地鶏を中心とするイタリアンの立ち飲み屋。大久保には専門学校が多く、実は学生街でもあるのだ。だから、こういうお洒落で安価な店があれば、若い女性客が見逃すはずはない。女性客が多いのも頷ける。さすが「新宿ばーる」の「がっくん」店長。大久保にイタリアン立ち飲みは意外な気がするが、実はよく考えられた上でのことであったのだなあ。
カウンターは新宿店と同じく幅が広い。鞄を置いても余裕がある。立ち飲みとはいえカウンターチェアが用意されている。まだ、お客さんは多くないので、自分も座って飲むことにする。とても座り心地のいい椅子だ。さっき出迎えてくれた女性が、メニューを持って来てくれる。メニューは2種類。そのうちの1種類はワインのリスト。おお!フランス、スペイン、イタリア、アメリカ、オーストラリア。ずらりと並んで壮観だ。ボトルは2000円くらいから。グラスワインは400円だ。
もう1種類は、表が料理、裏がドリンクメニュー。まず飲み物を決めようかな。んー、ビールは、サッポロ生が420円、エーデルピルスが500円、ギネスが600円・・・。カクテル各種500円、サワー類は380円、ウイスキーは400円から、焼酎各種400円、ジンやウオッカ、テキーラは500円。他にシェリーやグラッパ、カルバドスもあり、短時間では見切れない。すごい種類だなあ・・・ふぅ。「ギネスお願いします。」と待っているお店の女性に注文。待たせすぎてしまった・・・。
料理のメニューもずらり。ミックスナッツやクラッカーなど軽いつまみが200円くらいから揃っている。「ばーる」といえば「つくね」、「つくね団子」が300円。「舌平目の洋風南蛮漬け(300円)」などというのもある。パスタ各種500円から。魚、・肉料理600円から。どれも美味しそうだ。
ギネスが届く。クリーミーな泡が素晴らしい。一口・・・ふ〜ん、疲れがすぅ〜と引いていく。軽いつまみを注文しようかな。「オリーブとピクルス盛(200円)、それと自家製ピッツァ(1切れ150円)、お願いします。」さて、じっくりギネスを飲もうかな・・・。BGMはジャズ。壁には大きな液晶テレビ。外は相変わらずの霧雨・・・。
「オリーブとピクルス盛」が届く。オリーブもピクルスも好みだ。まずオリーブから・・・独特の芳香が口の中に広がる。そこにギネスをぐい・・・美味い!次にピクルスを・・・酸味が爽やかだ。ギネスをぐい・・・ふぅ。隣のカップルは話が弾んでいる。自分は本でも取り出すことにしよう。
「自家製ピッツァ」が届く。一切れだけの注文も受けてくれるところがいい。一口、さくっ・・・ふ〜む。上にのっているソーセージが美味しい!これは、素晴らしい。さすがに「イタリアン」を特徴としているだけに自信の一品のようだ。ピッツァを食べながらギネスは飲み干してしまう。次は・・・「ウオッカトニック(500円)お願いします。」
オリーブをつまみに、届いた「ウオッカトニック」をゆっくり飲む。本のページをじっくりめくる。一週間前に読み終えた本を、もう一度咀嚼するように読んでいるのだ。重松清の『その日のまえに』。この小説を読んで涙を流さない人はいないだろう。余命わずか日々で振り返る「思い出」の切なさ・・・幸せや優しさとは何かを考えさせられる・・・タオルを用意。
さて、こうしてのんびりしているわけにもいかない。阿佐ヶ谷に行かなければ。店の雰囲気が気持ちをゆったりさせてくれた。それで満足だ。「ごちそうさま。」お店の女性に声をかけて会計をしてもらう。「1450円です。」お釣と一緒に割引券をもらう。「新宿ばーる」でもらった券とよく似ているぞ。
外に出る。傘をさすほどでもない霧雨が降り続いている。お店の女性が外まで出て「ありがとうございました。」と頭を下げてくれる。素晴らしい接客。さすが「ばーる」の2号店!
駅に向かう。大久保の街がしっとりと濡れている。空を見上げると、顔に冷たい雨が降りかかる。雲の流れは緩やかだ。
東京都新宿区百人町1-19-17 FLATS1F
03‐3361‐5201
Posted by hisashi721 at 17:03│
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今日のランチはネェ、結構頑張った!!
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『荒挽きジャンボハンバーグ 小悪魔風マスタードソース』
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『鱸のソテー バジル風味のオイルソース』</marquee>
<font color=black>
いやぁ、久々...
手間掛けた・・・【★☆hana@東京新人物語☆★】at 2005年12月08日 21:08
何かどす黒い色した奴は『牛ばら肉の赤ワイン煮込み』
黄色い奴は、『黒むつの黄金焼き』通称『ピカタ』
牛肉はちょっとしたところから、入手できたので、<font size=6>6時間煮込んで作りました♪
<font size=2>ピカタ…今、こんな古臭い料理作ってる人な...
ちょっと変ったランチメニュ!!【★☆hana@東京新人物語☆★】at 2005年12月08日 21:09
最近ですネェ、ランチを独りでやってるんですよ!!
なので、パスタはちょっとお休み…
それで、おじ様向けに揚げ物を始めたら、まぁ大変!
忙しくなった!!!…スバラシイ!イエイ♪
アーンド、夜のメニューは居酒屋っぽくしてて、ちょっと物足りないので
(まぁ...
最近のランチ【★☆hana@東京新人物語☆★】at 2005年12月08日 21:09
寄り道さん、こんばんは。
さすが「ばーる」グループはサービスレベルが素敵です。
>重松清の『その日のまえに』
僕は「流星ワゴン」で重松デビューしたのですが
これは新刊ですよね。独特の空気感?が好きです。
土曜日にお会いできるようなので、楽しみにしてます。
久しぶりですねぇ、半年ぶりくらいかも?
寄り道さん今日は!酔い店を教えてもらいましたm(_ _)m。
今度東京に行った時は是非寄ってみたいと思います。
体に気を付けて頑張って下さい。
ふじもとさん、こんにちは。
「大久保バール」、いいですよー。
笑顔の素敵な奥様と是非どうぞ。
『その日のまえに」は今年度最高作になるかも。映画化を期待します。久々の号泣本です。
土曜日はまた仕事なので、疲れた状態で参加ということになりますが、よろしくお願いします。
甲斐路屋さん、こんにちは。
いい雰囲気の店です。静かに飲むには最適でしょう。駅からも近いので便利です。
東京においでの際は、機会があればご一緒しましょう。
お久しぶりです〜♪
大久保バール。
いらっしゃったんですねー^^
ありがとうございます♪
大久保もまだまだこれから。
頑張っていきまっしょいです☆
これからもよろしくおねがいします^^
店長!こんにちは。
「大久保バール」も素晴らしい店ですね。さすがです。こちらも女性にも入りやすくて、人気が出ること間違いないですね。頑張ってください。
はじめまして。大久保バール店長のコウヘイです。
雨の中のご来店まことにありがとうございます。
まだ、オープン2ヶ月ちょっとの新米店ですが、
従業員と共に、これからも頑張っていこうと思っています。
メニュー、料理、ワインは季節毎に変えていこうと思っていますので、大久保に下りる機会がございましたら、ぜひまたお店に来てください
挨拶を遅れてしまいました。
それでは今週まだ始まったばかりですが、お仕事頑張ってください。
コウヘイ店長!こんにちは。
とてもいい時間を過ごさせていただきました。
若いスタッフが一生懸命頑張ってますね。好感が持てました。
今度はワインを飲みに伺いますね。よろしくお願いします。
寄り道さん、こんばんは。
料理、ワイン、来月からまたチョコチョコ変えていく予定なんでお待ちしてますね。
ピクルスももっと自家製の種類を増やそうとおもってます!!それでは、おやすみなさい
コウヘイ店長!こんにちは。
自家製ピクルス、期待してますよ!
ワインもさらに充実するんですね。楽しみです。
頑張ってくださいね。
「バール」で検索していたらこちらのたどり着きました。
大久保バールの新宿店があると書かれていますが場所を教えていただけませんでしょうか?
すいません…。3月に書かれたのが別ページにありました。
夏茸さん、こんにちは。
「新宿ばーる」はいいですよ〜。気持ちよく飲める店です。ぜひ、行ってみてください!
これからも、よろしくお願いします。