鴨南蛮そば・・・碑文谷「吉法師」
冷たい風が吹きはじめると、鴨南蛮が食べたいなあと思う。碑文谷のダイエーに寄った帰り、お気に入りの蕎麦屋「吉法師」を目指す。時間は午後1時30分過ぎ。昼食時間も過ぎているので、ゆったりと過ごせそうだ。
暖簾をくぐって店内に入ると、先客が一組。ちょうど食事を終えたところのようで、お茶を召し上がっていらっしゃる。3卓あるテーブルの奥に座る。すぐにそば茶が出てくる。メニューを確認するまでもなく、今日は「鴨南蛮そば(1575円)」。注文を終えて、お茶を一口・・・はぁ〜。
先客が帰るのと入れ違いに、体格のいい男性二人組が入ってくる。真ん中のテーブルに座ると、メニューを眺め始める。「せいろ・・・かな。」「そうですね。」「大盛りにする?」「そうですね。」「すみません。大盛りってできますか?」「うちは、一枚単位たんですよ。」「そう、じゃあ、せいろ、2枚。」という、二人と店の人のやり取り。どうやら、美味しい蕎麦屋があるという評判を聞いて来てみたという感じ。
自分より先に、2人組のほうに「せいろ」が届く。「ほー。」と声をあげてしばらく眺めた後、食べ始める。ズルズルっと蕎麦を啜る音が非常に大きい。蕎麦は音を立てて食べるのがよろしい、というのをかたくなに信じているという食べ方だ。う〜ん、確かに、美味しそうだ。さて、いよいよ「鴨南蛮」が届く。大根おろしとに刻み葱をのせて、早速一口・・・しっかりした蕎麦だなあ・・・それでいてのど越しもいい・・・。鴨を一口・・・ふほー、厚くて立派な肉だなあ・・・柔らか〜い。この長葱がまた・・・焼いてあるので、芯まで熱くて・・・中から熱いつゆが飛び出してきて・・・熱っ・・・汁は甘味を抑えたきりっとした味に仕上がっている。美味いなあ〜。
隣の二人組はあっという間に完食。「やっぱり、違いますね〜。」「だろ。」っと言う会話が交わされている。自分もやっぱり美味しいなあと思いながら食べる。鴨の脂が薄っすらと浮いた汁を啜るのは格別だ。鴨と葱と蕎麦・・・なんて素晴らしい組み合わせなんだろう・・・。
二人組が出て行ったあと、自分ひとりになった店内で、食後のお茶を飲む。ふぃ〜。満足。席を立つ。勘定をすませて、「ごちそうさま。」と声をかけると「ありがとうございました〜。」といつものように気持ちのよい声で送ってもらう。
Posted by hisashi721 at 11:00│
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これはおいしそうだ
今日のグルメブログ【毎日がご馳走気分】at 2005年12月08日 13:18
これはおいしそうだ
今日のグルメブログ【毎日がご馳走気分】at 2005年12月09日 10:45
おいしそうです。
特にネギにひかれます。
今夜は鴨南蛮にしようかな。影響されちゃいます。
この時期の鴨南蛮っていいですねぇ〜♪
ねぎにしみた・・・
私も食べたいです。
いい鴨ですね?鴨のピンクの色とタレの色具合が、なんともいえないです。しらがねぎもいいが、ねぎの甘さを引き出す切り方で、おいしそうです。
地元のくせして「吉法師」へは1回しか行ったことがありません。近いせいか夢呆ばかりに行っちゃいます。
鴨南蛮いいですね〜
自分はこの季節になると浅草まで遠征して「並木藪そば」で鴨団子入り鴨南蛮を食べお腹を落ち着かせた後、「松風」で真澄をお燗で「くいっ」と一杯ひっかけて帰るのが好きなコースです。
馬場情報ですが、有名ラーメン店純連の向かいの坦々麺の有名な中華料理屋の裏に立ち飲み屋が有ってモツ煮が旨いですよ。
それと純連の隣のビルの地下に美味しいフランス料理が食べれる店が有るそうです、昨日言ってみたんですが満員で入れませんでした・・・
ミサさん、こんにちは。
お元気になられたようで、何よりです。
寒い夜は鴨南蛮で暖まるのがいいですね。お酒がつけば、なおいいですが・・・。
naeさん、こんにちは。
本当にこのネギ、美味しかったです。
寒い時期の楽しみはいろいろありますが、鴨南蛮もその一つですね。美味しいです!
ハイビスカスさん、こんにちは。
いいかも肉でしたよ〜。ボリュームもあるし・・・。また、この味がしみこんだ汁がいい!熱々のネギもいい!ホント、たまらないです。
BIBさん、こんにちは。
「夢呆」もいいですね〜。「夢呆」はうどんも美味しいですよね。なんでも、かつては西荻窪でうどん屋さんを営んでおられたとか。学芸大学近辺はいい蕎麦屋さん、多いですからね。「遊山」もいいですよね。
かくたろうさん、こんにちは。
「純連」の側の立ち飲みですか・・・煮込み食べに行ってみます。そのフランス料理屋さんも要チェックですね。情報ありがとうございました。
違いますよ!
立ち飲み屋は純連の早稲田通りを挟んで向かいの中華料理屋の裏ですよ!
それができない…。
それを強く感じたこのレビュー。
なんてなんてなんて、呼んでるだけでこんなに映像が再現できるんでしょう。
もう垂涎です。いやー、寄り道さんの食べ物記事もまた最高です。
んー、うどんいいですねぇ。今晩の〆はきつねうどんにしようかな(笑)。
寄り道さん
「夢呆」の鍋焼きうどんは大好きです!
西荻窪でうどん屋さんを営んでいたのは知りませんでした。
そういえば学大の東口を出たところに「夢呆」と同名の焼鳥屋があります。噂によると親類の方が営んでいるらしいですよ。
あと今月学大初の立飲みやが開店しました。西口を出て直ぐのところで「根室食堂」といいます。
北海道の海産物を中心にリーズナブルな価格で提供してくれます。
かくたろうさん、こんにちは。
わかりました。もう1本向こうの通りですね。坦々麺の店や蕎麦屋の裏側になりますね。了解です。
でっち坊主さん、こんにちは。
そう言っていただけると嬉しいです!ありがとうございます。
うどんもいいですね。きつねうどんの美味しい店に行きたいです。
BIBさん、こんにちは。
鍋焼きうどん!これもいいですね。鴨南蛮と双璧です。
焼き鳥の「夢呆」は行ったことがないです。学芸大学の焼き鳥屋では「串右エ門」「鳥勇」「彦一」なんかいいですね。
立ち飲み、できましたか。早速チェックしなければ。
寄り道さん、今晩は。SIGERUです。
鴨南いいですよね〜。急に寒くなったので、余計に熱い麺類が恋しいです。
ところで、かくたろうさんご紹介のお店についてのやり取りですが、「側」違いなのかな、と思いました。
つまり、寄り道さんは、その立ち飲み屋が純連の向かいにあることを読み取った上で、純連の「側(そば)」と表現されたのだと思います。
一方、かくたろうさんは純連の「側(がわ)」と解釈されたので、純連の並びでなく、早稲田通りを挟んで向かい側の「龍高飯店」の裏だとおっしゃりたかったのでしょう。
日本語って難しい…。
うん、これは。。おいしそうだね。