長崎の渋すぎる夜・・・長崎「長崎港」と某ホテル

長崎に行ったら、絶対あの店に行く・・・と思っていた。これまで、3回長崎に来て、3回ともにその店に行ったのだ。その寿司店に向かっているときのうきうきした気持ちといったらなかった。目印の路地を左に曲がり、そのまた次の角を左に曲がると・・・地味だが風格のある暖簾が出ている・・・はずだが・・・。ない。その店がない・・・そんな・・・何度も行ったり来たりして、次の路地も曲がってみたりしたが・・・やっぱりない!虚脱感が全身を覆う。
じゃあ、どうすればいいのぉ? 時間は午前11時50分。昼食には若干早い時間ではあるが、今日は12時30分までに、仕事の場所に行かなければならない。どこかで食事をと思うのだが、悲しいかな土地勘が全くない。歩いていれば、これと行った店が見つかるのではないか、ときょろきょろしてみるのだが、見つからない。しかも、頭の中は寿司が占領しているので、自然とカラーバス効果で、寿司の看板を探してしまうのだが、なぜかお休みの店ばかり。なぜだ!
そうこうしているうちに、12時を過ぎて切羽詰ったところに、魚系の丼物をずらりと並べたメニューが目に入る。「長崎港」という名の居酒屋。ここに入らなければ、昼食を食いそびれてしまうかもしれない・・・。ここにしよう。
ドアを開けて、店の中に入ると、ずらりとテーブルが並んでいる。居酒屋の香りぷんぷんだ。先客は、ビジネスマン風の二人組みのみ。メニューを改めて見ると、海鮮丼やうに丼、いくら丼など10種類以上の丼がある。魚系ではないが角煮丼というのがある。土地柄と言うべきか・・・違うのか。
とにかく急いでいるので、「地げ丼(1200円)」というのを注文する。写真を見ると、えびや鯵、鯛、イカ、タコなどが乗った海鮮丼・・・のような気がするが、メニューの「海鮮丼(1500円)」とは色合いが違う。まぐろが入っていないからか、地味に見える。えびで選んでしまうのは、つまり、えび好きだからだ。麦茶の熱いのが出てくる・・・意外と美味しい。
「地げ丼」が届く。「丼のたれにわさびを溶かして、お召し上がりください。」・・・テーブルの上には、刺身醤油もあるし、キッコーマンの普通の醤油もある・・・「丼たれ」というシールが貼ってあるソース入れっぽい容器から、小皿にその液体を注ぎ、丼の上に添えてあったわさびを溶かす。・・・どんな味なんだ? 具の中から一番淡白そうなイカをたれにつけて・・・一口・・・甘い。醤油なんだけど、甘い。刺身醤油の方がいいような気もするが、一応、鯛でもう一度確かめる・・・やっぱり・・・醤油の方がいいかな。

ふと気づく。のんびり食べてる場合じゃない。5分以内で食べよう。それで、小鉢のたれを丼にかけ回して、ご飯をかき込む・・・あれっ、美味しい!そうか、このたれは、ご飯も一緒に美味しく食べるために、少し甘くしてあるのか・・・納得すると、どんどん食べたくなる。麦茶のおかわりをもらって、ひたすら食べる。・・・麦茶、やっぱり美味しいぞ。

なんとか、仕事にも間に合い、忙しくはあったが、なんとかやり遂げた。とってもらったホテルが、思った以上に大きくて、ちょっと嬉しい。フロントでチェックインの手続きをしていると、どやどやとバス7、8台分の高校生の男女が、次々にフロントの中に入ってくる。なんだ、なんだ・・・。「班長さんは、班長会議がありますから、この場所に残ってくださ〜い。他の方は、部屋に向かってくださ〜い。」とスーツ姿の男性が叫んでいる。添乗員さんらしい。スーツがよれよれなのは、今日が旅行の最終日だからだろうか。その後に入ってきた、ジーンズにグレーのジャケットという、ちょっとちぐはぐな組み合わせの服装でリュックを背負っている男性は先生だろうか・・・間違いないと思う。
高校生がエレベーターを独占しているので、ロビーで待機する。班長会議はロビーの壁際で開かれている。ホテルの方が班長たちを前に「キーはカードになります。オートロックですのでお気をつけください・・・」などと説明している。今、班長を集めて、こんなこと説明してていいのだろうか・・・だって、班長以外はもう部屋に向かっているのだから、こんなことしてる間に、だれかオートロックでもう締め出されているかもしれないじゃないか・・・などと思ったりする。先生たちも真剣なまなざし。「みんな分かったか?それでは、部屋に入って班員にこのことをしっかり伝えるように。」・・・だから、もう遅いのでは?
食事は、ホテルのレストランでパスタ料理、ワインを少々と軽く済ます。楽しみは、このホテルのバー。ウイスキーはもちろん、九州の焼酎がたくさん置いてあると聞いているのだ。食後少し部屋で読書をして、さて、バーに向かいますか・・・。うふふ。バーのドアを開ける。「一人なんですけど。」・・・先客は誰もいない。カウンターの中のバーテンダーみたいな人が、「こちらにどうぞ。」・・・と言ってくれる・・・かと予想しながら、一歩前に進もうとすると・・・「今日は、やってないんですよ。」・・・へっ?何で?・・・「やってないの?」「はい。今日は修学旅行の先生たちの貸切です。」・・・ぬわんだとお!教育者とあろうものが、仕事中になんてことを・・・。「あっ、先生たちの打ち合わせ場所として使われるんです。」「は〜、そんなぁ。打ち合わせが始まる前に、一杯だけでも・・・。」「すみません。今日は・・・だめです!」・・・うげっ。
・・・ホテルの売店で、ワンカップとおつまみを買う。部屋に帰って、ワンカップを開ける。こういうのもなんとなく渋いよな・・・などと、自分を盛り上げようとしてみても、そりゃあ無理でしょ。九州に行ったら、美味しい寿司と焼酎だなと、期待していた自分が可愛そうだ。・・・まだ、明日がある。がっかりするなよ。・・・ワンカップが侘しさを、しっかり演出してくれている。
Posted by hisashi721 at 23:31│
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出張お疲れさまです。このいかなんこつ、気になります。長崎産でしたら、にんまりできるナイトキャップです!
祝!復活。
今後のご活躍を期待しておりますo(^-^)o
Vodkaさん、こんにちは。
なんこつは美味しかったですが、長崎産ではありませんでした。残念です。
長崎のなんこつは美味しいんでしょうか。食べてみたいです。
一日一献さん、こんにちは。
また少しずつ更新していこうと思ってます。
「寄り道」の原点に戻って、気軽に書いてます。
これからも、よろしくお願いします。