最初は注文を躊躇った。だって、「スープ焼きそば」なんて、B級グルメの話題ねらいなんじゃないかという感じがするでしょ。だが、6人に1人が注文し(あくまで印象に過ぎないが)、皆さんごく真面目な表情で召し上がっているのを見ていると、これは、本当に美味しいのではないかとの確信に至ったわけだ。
作り方は・・・ごく普通のソース焼きそばをきちんと中華鍋で作り、それをとん骨醤油ラーメンのスープが入った丼に入れ、チャーシューをトッピング。紅ショウガと芥子を添えて出来上がり。
最初は、「そうね。おいしいよね。なかなかのもんじゃない」程度の感想かもしれない・・・しかし、時間が経つにつれてじわじわと、あの味の記憶がよみがえり、いてもたってもいられない状態になる。その思いを満たすため、また来ることになるのだ(ちょっと大げさ)。
そして、今日(30日)もそのカウンターに座ってしまった。「ご注文は?」と店長が問う。できるだけさりげなく「スープ焼きそばで。」と注文する。「ランチの半ライスサービスはどうします?」「もちろん、お願いします。」といういつものやりとり。そして、待つ。
右手奥の席は焼きそばを作るコンロに最も近いものの、カウンターの前が高くなっているので手元は見えない。じゅわ〜という音と、油を炒める香ばしい匂いが想像力をかき立ててくれる。さすが昼時、早めに入ったのですぐに座れたが、すぐに席は満席。外で待っている人もいる。「醤油ラーメン、大盛り(100円増し)でね。」「スープ焼きそば、大盛り。」「スープ焼きそばの野菜増し。」・・・今日はスープ焼きそばの比率が高いぞ。
では、いただきます。・・・麺はしっかりと固め。決してスープでふやけたりしてはいない。ソースの味もしっかりしている。ソースの甘辛さとスープの深い味わいがミックスされ、感動ものの香りが口の中に広がる。そして・・・そう油がほのかにからみついているので、食欲がどんどん増してくる。紅ショウガも芥子も、憎らしいくらい、この味を引き立てている・・・キャベツもしゃきしゃき・・・スープを飲んで、熱々のご飯を頬張る・・・ああ、美味しい!
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