寄り道Blog

昨夜（12日）はあのまま飲み続け、家でも飲み続けて、久しぶりに心ゆくまで飲んだ感じ。それで、日曜日（13日）の今日は、少し早起きして、朝の7時から開かれる、西武池袋線「富士見台」駅前の朝市に行くことにする。朝のピリッとした空気で、お酒を飲んだ翌日の身体をピリッとさせる狙いだ。

外に出ると、かなりの冷え込み。昨日とはまったく違う。ひえ〜、寒っ。自転車にまたがると、サドルも冷たい。自転車には籠も荷台もついてないので、メッセンジャーバッグを斜めがけに背負う。ずれないように調節して、さて、出発。

頬に当たる風が切れるように冷たい。いくら何でも、ピリッとしすぎでしょう・・・。顔も身体も引き締まってくるようだ。ついこの前までは、休日の早朝には、ウォーキングや犬を散歩させてる人が多かったのに、今日は、見当たらない。この寒さで、自重しているのだろうか・・・。

人も車も少ないので、自転車は快調に進む。ストレスもなくスピードをぐんぐん上げる。快感。程なく、富士見台駅前に到着。自転車を駅横の有料駐車場の120番の位置に置く。駅前通りではすでに朝市が始まっている。朝市といっても１０軒くらいしか店は出でいない。お菓子屋、パン屋、酒屋、団子屋、魚屋、マグロ屋・・・。一通り見て回っても５分くらい。お客さんもそれなりの数。売っている人たちも寒さで震えている。

地味ではあっても、朝市というのは何となくお祭りに似た楽しい気分になるものだ。ここの朝市は月1回、第2日曜日に開かれているのだが、実は結構楽しみにしている。で、一通り見て回った後は、買い物。いつもなら酒屋さんでワインか日本酒を買い、マグロ屋さんで、切り身のパックを買うところなのだが、昨日の今日だけにやめておくことに。なぜか、甘いものが食べたくなっている・・・なぜだ？

まずはお菓子屋さんに寄る。「お菓子、安いですよ。どうですか？」と寒さに負けない声で話しかけられる。「栗ようかん」に心は向いている。値札には210円とある。大きいのに安い！買いだな。その横にある「わらび餅」も食べたい。110円！安い。これも買いだな。「栗ようかんとわらび餅ください。」「はい320円です。」・・・じゃあ、Suicaで・・・なんて使えるわけないので、財布を取り出す。小銭を取り出そうとするのだが、手がかじかんで、うまく掴めない。店の人はもうビニール袋に商品を入れて待っている・・・あわわ・・・ちょっと慌てる。ぎこちなく支払いを済ませる。店の人が商品とプラスチックの丸いチップを渡してくれる。300円以上買うと、福引ができるのだ。嬉しい。


次はパン屋へ向かう。ロンシャン洋菓子店というケーキ屋さんが作るクリームパンはものすごく美味しい。一つ手に取る。次は好物のチーズドック。二つ入りを手に取る。「これ、お願いします。」とお店の人に渡す。「370円です。」・・・今度は手を摩擦で暖めておいたから、すっと小銭を取り出し、渡す。福引のチップをもらう。




これだけ甘いものを買えば、まあ十分かな。福引をしよう。楽しみ楽しみ。福引所に行き、寒そうにしているおじさんにチップを2枚渡す。「はい、2回どうぞ。」ガラガラと回転式福引抽選器を回す。赤い玉がでる。もう１回・・・また赤い玉だ。「はい、赤、ふた〜つ。」とおじさんが宣言する・・・景品は何だ・・・「はい、黒糖かりんとう、2袋ね。」・・・でかい袋が2つ。甘いものがまた増えた・・・。


買ったものがつぶれないように、慎重にバッグに詰めて、背負う。朝市の通りから離れて、駅の方へ。身体が冷えたので、温かいコーヒーを飲みたい。まず、キヨスクに寄り、日刊スポーツを購入。「130円です。」携帯のSuicaでピッ。手がかじかんでいても大丈夫。

「モリバコーヒー」という朝７時開店のカフェに入る。「ブレンドコーヒー（Sサイズ150円）」を注文。小さなお盆にコーヒーとミルク、砂糖をのせて、カウンター席に座る。砂糖を入れて、スプーンでかき混ぜ、そこにミルクを流し込む。ミルクがコーヒーの表面で渦を描く。それが落ち着いたところで、一口・・・ほわ〜、温かい・・・甘いコーヒーが心地よい。


日刊スポーツの一面は「ウッズ謹慎」・・・タイガーウッズといえば、ビジネス書に必ずといっていいほど取り上げられているよなあ。それもイチローと一緒に扱われることが多い。・・・「タイガーウッズやイチローのような成功者をみると、自分には成功なんて無理なんて思ってしまうかもしれません、でも、あなただって成功者になれる資質があるのです。なぜなら・・・」とか、「タイガーウッズやイチロー選手ような大成功者も、まず夢を持ち、自分を信じることから始めたのです。」なんて・・・。こうなると、タイガーウッズを見習うのはちょっと・・・。イチローも迷惑かも。

あまり興味がないので、一面は読まずに、紙面をめくる。探しているのは「広島カープ」の記事だ。・・・あれ、ないなあ・・・他チームのことは他愛もない記事でもでかでかと載せているくせに・・・。おお、あった・・・けど・・・小さいなあ〜、しかも写真もなし・・・赤松選手と河内投手の記事を繰り返し読む。・・・このために買ったんだから、何度でも・・・。


カープの記事を読んで、スポーツ新聞は折り畳む。バッグからモバイルパソコンを取り出し、ちょっとだけ仕事をする。休日の朝に仕事をするのは嫌いではない。午後や夜は絶対嫌だけど・・・。ガラス窓から太陽の光が差し込んでくる。とても気持ちがいい。そろそろ帰ろうかな。太陽のぬくもりがある分、自転車で走るのも気持ちがいいだろう。立ち上がって、バッグを背負う。