「群馬泉」はおらが村の酒・・・鷺ノ宮「新右衛門」
今日(11日)は曇天の一日。気温も6℃くらいまでしか上がらなかった。寒いのだが、せっかくの休日なので家にいるのももったいない、ということで、昼過ぎに自転車で出かける。自転車で走ると気持ちは確かにいいのだが、風が全身に当たって体が冷えてくるし、指先もかじかんでくる。結構、厳しい。
それで、自転車で高田馬場まで行こうと思っていたのだが、野方で断念。西武新宿線の線路脇にある有料駐輪場に自転車を置いて電車に乗る。高田馬場では、本屋さんに寄って、3冊ほど新刊を買い、さかえ通りにある「ニューヨーカーズカフェ」の禁煙カウンターで読み耽る。この何ということのない時間が、休日らしくていい。
薄暗くなってきた頃、本を閉じて、また電車に乗るべく駅に向かう。そろそろビールでも飲みたくなる時間だが、野方に自転車を置いているので、お酒を飲むわけにはいかない。電車に乗り、野方に向かう。野方駅で自転車を引き出して、冷たいサドルにまたがる。もう辺りは暗いのでライトを点ける。こぎ出すと、もう寒いのなんの。
スピードを上げて、鷺ノ宮に向かう。みつわ通りを通って都立家政商店街へ。買い物客を避けながら走り続けて、西武新宿線の踏切を渡る。坂を下りると鷺ノ宮の街が見えてくる。「翼よ、あれが鷺ノ宮の灯だ!」あと少し・・・。
中杉通りを猛スピードで走る。後は、新青梅街道に沿って行けば我が家だ。・・・と、あれっ、「
新右衛門」が営業している。土日だけの営業のはずだが・・・そうか!祝日の月曜日は営業してますということを聞いたような・・・。横目で店を見ながら、ビュ〜〜〜ン(あくまでも自分の感覚です)と通り過ぎて、家へ一旦帰り自転車を置く。改めて徒歩で「新右衛門」に向かう。約3分
店の前に立つ。あれっ?自動ドアが開かない。すぐにお店の人が出てきてくれて、開けてくれる。「ドアの調子が悪くて・・・。」「ああ、そうだったんですか。」「いらっしゃいませ。」「こんばんは。今年もよろしくお願いします。」「こちらこそ、今年もよろしくお願いします。」と挨拶を交わす。
店の中はストーブの火でほんのりと暖かい。真ん中のテーブル席に座る。「お飲み物(すべて300円均一)は?」「ビールでお願いします。」「はい。」・・・程なくお盆にのせた、サントリープレミアムモルツの缶とグラス、お通し(無料サービス)2品が届く。「こちらはうちで出している煮物、もう一つは、お客さんが差し入れてくれたきんぴらです。ちょっと辛いですよ。」「へぇ〜、どうも。」
ビールをグラスに注いで一口・・・う〜ん、休日も終わりだけど、最後にまた楽しめそうだ・・・美味しい! 煮物を一口・・・醤油ベースの優しい味だ。次に「きんぴら」を、一口・・・このシャリシャリした食感は何?・・・おお!辛っ。ピリピリするぞ。でも、美味しい!ビール、ビール!「シャリシャリしてますね。これは?」「菊芋です。珍しいでしょ。」「この辛さは?」「デスソースを使ってるらしいです。一滴でこんな感じです。」・・・なるほど。
「お料理(すべて300円均一)は何か?」・・・壁に貼られた短冊を見ると、300円均一とはとても思えないメニューが並んでいる。「馬刺し」「新田牛」「豚の焼き肉盛り合わせ」「おでん5品」「ぶり大根」「赤城の郷ウインナー」「チリビーンズ」「野菜カレー」「もつ煮込み」・・・。どれにしようかな・・・「え〜と、赤城の郷ウインナーをお願いします。」「はい。」
男性のお客さんが入ってきて、前のテーブルに座る。「ビールね。あと豚焼き肉盛り合わせ。」すらすら注文するところを見ると、常連さんかな。三つ目のお通し「生キャベツ新味噌添え(無料サービス)」が届く。例によって、味噌をたっぷりつけて、ぱりぱりと食べる。歯ごたえがやっぱり違うなあ・・・。常連さんも、ぱりぱり・・・。止まらなくなってる。
ウインナーが届く。フライパンで炒めてある。添えられている野菜も美味しそうだ。一口・・・プリップリ!肉汁がじわ〜〜、またこの味・・・お弁当に2切れくらい入っていたら、もうおかずはいらないっていうくらいの、旨味たっぷりのウインナーだ・・・美味しい!ビール、ビール。
ビールが無くなったので、お酒を・・・日本酒のメニューは、「〆張り鶴」「八海山」・・・おお、「群馬泉(初しぼり)」がある。何々・・・お1人様1杯まで・・・これしかないな。「すみません。群馬泉の生しぼりをお願いします。」「はい。」冷蔵庫から4合瓶を取り出して、席まで持ってきてくれる。おっ、口開けだ!期待が高まる。封が解かれ、栓が抜かれる。
グラスに白濁した酒が注がれる・・・一口・・・くぅ〜、芳醇!飲み込んだ後、口に広がる香りが抜群だ!美味しい。「美味しいですねえ!」「これは、おらが村の酒で・・・。地元の酒なんですよ。群馬の若水という米で造った酒です。」「太田市の島岡酒造ですよね。美味しい酒ですね。」「群馬泉はね、地元では酒粕が美味しいので有名なんですよ。」「へえ〜。」「うちの甘酒は群馬泉の酒粕で造るので美味しいんです。評判いいですよ。」「なるほど!」
「わさびを漬けてみたので食べてみてください。」・・・サービスしすぎ!嬉しいけど。一口・・・鼻につーんと来るのがまたたまらない。美味しい!酒・・・ちょっとだけね・・・。「白菜漬けはどうですか。甘みが増してますからね。」・・・またまたサービス、んもう・・・「ありがとうございます!」一口・・・シャッキリ・・・ん?ゆずの風味がする。美味しいなあ。「ゆずが効いてますね。」「ゆず粉をかけてみました。」「へえ〜。」「群馬では、昔から農家では、唐辛子も、ゆずも自分の家で干してるんですよ。」
群馬泉がなくなる。「あの〜、この群馬泉、もう1杯、いただくわけにはいかないでしょうか。」・・・ものすごく丁寧な言い方になってしまう。「いいですよ。」あっさり!・・・グラスにまた注がれる。嬉しい!もったいないので、ゆっくりと、一口・・・いいなあ〜。つまみもたっぷりあるし・・・。
大切に飲んだ群馬泉も無くなってしまう。たくさんのサービスのつまみもありがたく頂いた。今日はここまで。「ごちそうさま。」「1200円です。」安っ!
外に出る。新青梅街道の風がとても強い。寒〜い。でも、さすが「新右衛門」だ。楽しかったなあ・・・。あまりに寒いので、家まで走って帰る。休日は終わりだが、これで十分という気も・・・しないか。でも、心は少し温かい。
Posted by hisashi721 at 18:06│
Comments(4)│
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寄り道さん、こんにちは。
11日は確かに寒かったですよね・・・。
私も、寒いから家にひきこもろうと思っていたのに、
結局出かけて、夜は鷺ノ宮のお蕎麦屋さん「太鼓屋」に行ってました。
寄り道さんが飲んでいらっしゃったのと同じくらいの時間かもしれないですね。
「新右衛門」さんには行ったことがないので、
今度ぜひチェックしてみようと思います
michさん、こんにちは。
「太鼓屋」さんにいらっしゃってたんですね。いかがでしたか?
実は、近いうちに「太鼓屋」さんには伺おうと思っているんです。
お酒が充実しているという話を聞いたので楽しみです。
地元のお店も積極的に回ろうと思っていますので、本当にどこかでお会いできそうですね。
寄り道さん、こんにちは。
そう、「太鼓屋」さん、お酒がすごく充実してました♪
私はここ最近は日本酒が好きでわりとよく飲むのですが、
飲んだことの無いお酒がたくさんありました。
この日は「豊香」というお酒を1合いただきました。
つまみもなかなかです。
本当にどこかでお会いできたら楽しそうですね♪
michさん、こんにちは。
なるほど・・・。ますます行きたくなってきました!
日本酒とつまみ、最後に蕎麦でしめるというかんじですかね。
楽しみです。
結構、お店で「もしかして寄り道さん?」と声をかけてもらうことがあります。
雰囲気で分かるみたいです。
では、近いうちに!