今日(13日)は、暖かい一日になった。朝家を出た時から、コートが邪魔に思えたくらいだ。そうはいっても、今日も仕事。職場から出ることもできずに、一日仕事に追われる。しかも、とてもバードな仕事が重なり、なかなか帰ることができない。同僚たちの一部は、6時過ぎに飲み会に出かける。その際、仕事が終わったら合流するように誘われる。誘いはありがたいのだが、仕事は終わりそうもない。
8時過ぎに職場に電話がかかってくる。仕事の電話だと思って出てみると、飲み会の同僚からだ。みんな待ってるから早く来いとのこと。ここまで言われたらしかたがない。すぐに行くと返事をして電話を切る。・・・なんで携帯じゃないんだろう?・・・とにかく、残りの仕事を鞄の中に押し込んで、急いで職場を出る。風が暖かくて、気持ちのいい夜だ。
飲み会の会場に着いてみると、さすがにみんな出来上がっていて、声も大きくなっている。「遅くなってずみません。」などと頭を下げると、「おお、到着で〜す!」と誰かが大げさに言い、拍手が巻き起こる。「ホン
トに来るとは思わなかったよ。」などという皮肉も、普段付き合いが悪いのだからやむをえない。「生ビールでいいよな。」「いいよ。」「じゃあ、改めて乾杯だな。かんぱ〜い。」「かんぱ〜い。」「イエ〜イ。」・・・何がイエ〜イなんだか分からないが・・・。
とにかく、みんなはもう酔っ払っているので、付いていくのが大変だ。テンションが上がらないまま、その会場は、時間切れになり、店を出ることになる。「今日は、ゆっくり付き合えよ。次ぎ行くからな。」「逃げるなよ。」・・・
どこかで聞いた台詞だ。幹事役が走り回って、2次会の会場を押さえてくる。ぞろぞろとその店に向かう。
次の店はラウンジ風で、カクテルやワインが出てくる。ふと「ブリック」に行きたいなあ、とか考えてしまう。この店でも乾杯の嵐で始まる。「ところで、前々から話したかったことがあるんだ。」と隣の同僚が、据わった目で話しかけてくる。来た〜。「何?」・・・「毎晩、どこか回ってる?」ぐぐっ・・・「どういうこと?」「怪しいなあ、帰る方向が違ってたりすることあるでしょう。」ぐぐぐっ!「まあ・・・。」「どこに行ってるの?」「飲み屋。」「どこの。」「いろいろ。」「はっきり言えよ。」「だから、いろいろなんだってば!」
中には久しぶりに話す同僚もいたりして、飲むより話す方に熱中する。気がついてみると11時を回っている。「そろそろ、お開きにするか。」ということになり、みんなで割り勘の計算をする。幹事役は暗算の達人で、あっという間に答えを出す。さすがだ。また、ぞろぞろと店を出て、駅に向かう。「じゃや、また。」「気をつけて。今日はどうも!」などと挨拶して別れる。さっきの同僚が「真っ直ぐ帰れよ。」と念を押してくれる。
山手線で高田馬場に着いた時はもう、11時45分。西武新宿線の最終が12時31分なので、寄り道はできないなあ〜。しかし、とてもお腹が空いているのだ。実は、合流したのが遅かったためと、2次会が飲み物中心だったために、ほとんど食べていないのだ。「えのきだけの酢の物」みたいなのを3口ぐらい食べた記憶はあるが・・・。とにかく、短時間で何か食べようと、改札口を出る。
早稲田口から出て、横断歩道を渡り、早稲田通りを西へ。確か、「ラーメン二郎」のあったところに新しいラーメン屋ができていたはず。せっかくだからその店で食べてみようと思っているのだ。足を早める。すると、おお、黄色い看板に灯りが点っている。「ばんかららーめん高田馬場店」だ。池袋に本店がある店で、この3月にオープンしたばかり。
店に入ると、まず左手に券売機がある。「味玉ばんから(750円)」を選んで、ボタンを押す。その時「いらっしゃいませ!」と声がかかる。店に入ったときやけに静かなので、あれっと思ったのだが、気づかれてなかったのか・・・。券を持って、店の奥へ。10席ほどのカウンター。店は狭い。先客は3人。カウンターの入り口側に座りながら、券をカウンターの中の店員さんに渡す。「はい、味玉ばんからですね。」
えーと、水は・・・。「水はセルフサービスになってます。すみません。」と店員さん。見ると、給水機が入り口側にある。席を立って、給水機の前に立ち、グラスを置いて、ボタンを押す。何も出てこない・・・。あれっ?ボタンは3つくらいあるので、片っ端から押してみる。でもなにも出ない。カウンターの中から「そのまま押してください。」という声がかかる。どのボタンを?・・・「ああ、じゃあ、こちらからお出しします。」とカウンターの中から水を入れたグラスが出てくる。何だったんだろう・・・?
ラーメンが届く。背脂の大きな塊が浮いている。では、一口・・・醤油味がベース。濃厚でクリーミーな味わいのスープだ。麺はストレートで、スープとよく絡んでいる。やや柔らかいかな。でも、口当たりが柔らかくて、食べやすいラーメンだ。お腹がすいているので、どんどん食べてしまう。う〜ん、美味しいじゃないか。スープも熱々でいいぞ。
食べ終えて、水を一気に飲み干す。ふぃ〜。満足。入り口の券売機の前に立っているお客さんが、1000円札が機械に吸い込まれないため、「すみません。」と店員に話しかける。「もう、今日は終わりなんです。すみません。」と店員さん。どうやら、カウンターの中からだと、券売機の辺りが見えにくいようだ。それで、店に入ってきたとき、気づかれなかったのか。納得。でも給水機は?・・・
「ごちそうさま。」席を立つ。「ありがとうございました。」丁寧に頭を下げて見送ってくれる。
外に出る。気温はさすがに下がり始めている。でも、いかにも春の夜といった空気を感じる。今日は長い一日だったな〜。明日は日曜日。久しぶりに朝寝坊でもしてみようかな。時計を見て、終電には十分間に合うことを確認する。
新宿区高田馬場3-12-1
03-3983-2066
Posted by hisashi721 at 17:35│
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