2022年08月29日

夏の終わりに・・・川越「大吉」

IMG_20220829_122121日曜日の埼玉県川越市。西武新宿から特急「小江戸」で45分。高田馬場からは40分で到着する。小江戸、蔵の街と聞くだけで心惹かれる観光都市だ。喜多院や初雁城址など見どころも多く、蔵造りの街並みを見ながらの食べ歩きも楽しい・・・が、今日は蔵の街には用はない。西武新宿線本川越駅からほど近く、土日は1230分から営業しているという老舗酒場、「大吉」に向かっているのだ。

 

「大吉」は、JRと東武東上線の「川越駅」と西武新宿線の「本川越駅」を結ぶ道路の途中にある。その道路沿いには「丸広デパート」という牧歌的な地方百貨店があり、ある意味では川越の中心部ともいえる。丸広の6階には食堂街があり、昭和レトロ好きなら涙ものの、昔ながらのデパートファミリーレストランもある。ハンバーグやパスタを食べている家族連れや、鰻重を上品に召し上がっている地元セレブ婦人に混じって、ざる蕎麦で燗酒を飲んでいる渋いおっさんもいる。

 

さらに、丸広6階には「丸喜」という蕎麦屋があり、そこは、「ここってデパートの蕎麦屋ですよね?」と聞きたくなるような超庶民的な店で、天ぷらを肴にビールなんか飲んだ日には、燗酒の食券を何度もレジに買いに行くという負の連鎖に陥ってしまうのだ(食券制というのがまた渋い)。これらの食堂について語りたいのは山々であるが、今日はなんと言っても、「大吉」だ。



「大吉」は、JRと東武東上線の「川越駅」と西武新宿線の「本川越駅」を結ぶ道路の途中にある。その道路沿いには「丸広デパート」という牧歌的な地方百貨店があり、ある意味では川越の中心部ともいえる。丸広の6階には食堂街があり、昭和レトロ好きなら涙ものの、昔ながらのデパートファミリーレストランもある。ハンバーグやパスタを食べている家族連れや、鰻重を上品に召し上がっている地元セレブ婦人に混じって、ざる蕎麦で燗酒を飲んでいる渋いおっさんもいる。

 

さらに、丸広6階には「丸喜」という蕎麦屋があり、そこは、「ここってデパートの蕎麦屋ですよね?」と聞きたくなるような超庶民的な店で、天ぷらを肴にビールなんか飲んだ日には、燗酒の食券を何度もレジに買いに行くという負の連鎖に陥ってしまうのだ(食券制というのがまた渋い)。これらの食堂について語りたいのは山々であるが、今日はなんと言っても、「大吉」だ。

 

その「丸広デパート」に行く途中に見つけた店で、居酒屋好きなら絶対「おっ!」と思う外観をしている。店の前に立って、想像してみる。居酒屋好きの彼(誰だ?)は、入り口横の焼き台にハートを射抜かれ、貼られたメニューの数々に心躍り、有難うございますと言いたくなるくらいの古びた雰囲気に包まれるや、絶対、今すぐ入りたいと思うはずだ。しかし、多分、彼の横には彼女がいる。今日は川越で着物をレンタルして、インスタ映えする川越の街を彼と歩きたい。途中で、芋の入ったソフトクリームや焼き団子を食べてスマホで写真を撮って・・・などと数日前から楽しみにして来ている。そんな彼女に「ここでホッピー飲んで行こうよ。もつ焼きも美味そうだよ。」などとは言えまい。後ろ髪を全力で引かれつつ、彼はうなだれて、蔵の街に消えていくであろう。

 

IMG_20220828_113542しかし、自分は彼とは違う。一人で、この店に入るためだけに西武新宿線のと特急に乗って川越まで来ているのだ。そう、颯爽とドアを開ける。「いらっしゃい。」と店の女性が迎えてくれる。中は想像した5倍は大きい。入り口すぐの左手には大きな厨房があり、その前に6席ほどのカウンターがある。その他はテーブル席。奥の方にも席はありそうだが、全貌はわからない。先客はカウンターに3人。入り口側から番号がついていて、1番、4番、6番の席に男性客が座っている。勧められるままに、3番の席に座る。

 

午後1時過ぎ。午前中はあいにくの雨だったが、昼過ぎにはほぼ上がり、今は陽も差している。気温も30℃には届かないようで、過ごしやすい1日になりそうだ。さて、飲み物は・・・メニューを見ると、ビール、日本酒、サワー、カクテル、ワイン・・・。壁にも色々ドリンクメニューが貼ってある。すごい数のメニューだ。とはいえ、まずは・・・「生ビールの中(500円)ください。」と元気よく注文。本当に元気よくと言う感じになってしまった。生ビールとお通し(300円)が届く。お通しはちチキンカツのキャベツ添え。

 
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ホワイトボードを見ると、刺身のメニューが書き出してある。ふーん、シラスの刺身なんていうのもあるんだな・・・。この店は刺身も美味しいと調査済み。「すみません。えーと、刺身3点盛り(980円)ください。」「はい。」「それと、串カツ480円を。」以前、この店の前を通った時、入り口横の焼き台というか揚げ台というか、そこにコロッケなどの揚げ物が並んでいたのだが、串カツに心惹かれていたのだ。「はい・・・あっ、今日は串カツないんだった。すみません。」「へほっ、・・・じゃあ、ハムカツ(380円)お願いします。」・・・咄嗟のハムカツ。なぜ?・・・頭の中には、もつ焼きとか生姜焼きとか、肉シューマイとか色々浮かんでいたのに・・・串カツから揚げ物繋がりで、ついハムカツと言ってしまった・・・。

 

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まあ、ハムカツも好物ではあるし、次に色々注文すればいいし。気を取り直して、お通しのチキンカツを一口。ふむふむ。サクサクだ。淡白な味わいながら、衣と合わさるとちょうどいい油加減。これはビールに合うなあ・・・。ビール、ぐびぐび。ふい〜。そこに、刺身3点盛りが届く。サーモン、バチマグロの中とろ、カンパチ。美味しそう。マグロから・・・いいね〜。刺身で昼間酒、最高! ビールはあっという間になくなる。「すみません。ホッピーセット(450円)、お願いします。」

 

 

IMG_20220828_125558ホッピーセットが届く。実はホッピーを飲むのは本当に久しぶり。ホッピーを氷と焼酎の入ったジョッキに注ぐ。さて、一口・・・ああ、こういう味だよな。さっぱりしてるというか。泡の存在も貴重。柔らかい飲み口だ。「ハムカツ、お待たせしました。」・・・で、でかい!直径12cmくらいある。しかも3枚・・・。これだけで、ホッピー3杯でも足りない。別ぞえのソースをつけて、辛子はないんだな・・・マヨネーズが大量に添えてある、これもつけるのかな・・・かぶりつく。サクッとした歯触り、しっかりしたハムの存在感・・・美味しい!・・・でも、でかいし、3枚はなあ・・・。

 

IMG_20220828_125136隣の男性客は、常連さん。道を挟んだ向かいのパチンコ屋で儲かった話をしてる。お店の人が「そりゃあ、いいね。」と答えている。広い厨房の中には男性が3人。お父さんと息子2人という感じだろうか。その隣も常連客。こっちは競馬の話。「競馬新聞って高いだろ。それは特殊な紙を使っているからなんだ。飲み食いしながら、見る人が多いから、しみたりしないような紙を使ってるんだよ」「へえ〜。」つい感心して声が出てしまった・・・。

 

・・・「あの人、朝霞から来てるの。遠いね。」「そう、自衛隊の駐屯地の近く。」・・・埼玉県の居酒屋で聞く地名は、やっぱり違うなあ。「ナカ(300円)お願いします。」ハムカツは美味しい。ホッピーとの相性も抜群だと思う。しかし、なかなか減らない。とはいえ、あと一品は行きたい。何にするか・・・。また、量が多いとホッピー6杯くらいいっちゃう。それはいくら何でも、飲み過ぎだろう。

 

ホッピーのナカを2回おかわりしたところで、ハムカツを食べ終える。食べ応えあったなあ。ちょっと酔いが回り始めたような気がする。でも、まだまだ。「ナカお願いします。それと鮎の塩焼き(450円)。」・・・鮎があったな。焼き台のところで焼かれているのがとても美味しそうだ。それに、予想以上にどでかい鮎が来るということもないだろうし・・・。

 

IMG_20220828_131914ナカが届く。ホッピーを調整しながら少なめに入れてきたのだが、流石に焼酎主体になってしまう。鮎が届く。もうかぶりつくしかない。香りがいいなあ。夏の味。そういえば、夏も終わりだなあ。今年の夏は暑かった。「真夏の冒険」を思い出して、しみじみする。酔いが程よく回ってくる。

 

今日はここまでだな。席を立つ。「ごちそうさまでした。」「ありがとうございました。」・・・外に出る。雨上がりの歩道をたくさんの人が行き交っている。着物姿のカップルも何組か歩いている。夏の名残の強い日差しに目を細める。

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川越市新富町1−3−12
049−224−7156 


Posted by hisashi721 at 12:51│Comments(0)