2023年10月15日

穏やかな風景・・・阿佐ヶ谷「アカマル屋」

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午後430分、阿佐ヶ谷駅に到着。今日(14日)は、午後2時過ぎに職場を出た。というのも、ネットで購入していたものが、納品日が遅れるというので、すぐに入手できる実店舗に行ってみることになったからだ。まずは新宿。スマホの情報を頼りに、職安通りにある店を訪ねたのだが、その商品は扱っていないとのこと。ネットでは扱っているとあったのだが・・・。

 

仕方がないあので、電車で中野に向かう。中野にもその商品を扱う店舗があるという。北口に出て、サンモール商店街を歩く。物凄い人出で、なかなか前に進めない。とにかく時間はかかったが、ブロードウエイに入り、その店舗を探す。ネット情報では間違いなくここだが、どう見てもここじゃないよなという雰囲気の店の前に立つ。怪訝そうにこちらを見る、ストリートファッションの男性に「〇〇って、扱ってますか?」「いいえ。この店は最近入ったので、前の店かなあ。」・・・まあ、そうだよな。

 

諦めて、時間が掛かってもネットで購入することに決める。無駄足だったものの、仕方がないと踏ん切りがついたからいいじゃないか、と自分に言い聞かせる。さて、土曜日だし、まだ時間も早いし、どこかに寄り道して行こうという気になる。じゃあ、阿佐ヶ谷のあの店に、ということで駅に向かう。

 

というわけで阿佐ヶ谷に着き、その店を目指して北口を線路沿いに荻窪方面に歩く。その店は午後430分開店なので、ちょうど口開けに行くことができると思っていたが・・・どうも様子がおかしい。まだ開いていないというより、店自体長い期間やってないという感じ。この何年かの間に、さまざまな方面で状況が変わったということを思い知らされる1日のようだ。

 

駅に戻って、一番街を目指す。「にしぶち」という店に行ってみたが、開店は1730分とのこと。まあ、大体の店は開店前だろう。少し戻って「鳥正」に行ってみる。随分久しぶりだが、ここは午後5時開店だったはず。時計を見ると午後450分。少し店の前で待つか・・・。暖簾は出てないが、マスターが焼き鳥を焼いている。店の前に立っていると「すみません、今日の開店は530分ぐらいになります。ちょっと準備がね。」・・・40分は待てないな。「じゃあ、また。」とマスターに声を掛けて、さらに駅方面に戻る。さっき店の前を通った時、カウンターが何席か空いているのをチェックした「アカマル屋」に行くことにする。


戸を開けて、店の中に入る。厨房の店員さんと目が合う。「一人です。」と告げると、「カウンターへどうぞ。」とそのお兄さんが答えてくれる。カウンター席は8席。そのうち入り口から1番目、2番目5番目、6番目、7番目の席が埋まっている。一番奥もいいが、注文しやすい真ん中の席にしようと思い4番目の席に座る。「おしぼりです。」とカウンター越しにさっきのお兄さんが声を掛けてくれる。おしぼりを受け取りながら、卓上のメニューに高速で目を走らせて、「えーと、サッポロラガー(大瓶490円)をお願いします。」と注文する。「カウンター4番さん、赤星の注文いただきましたぁ〜」とお兄さんが叫ぶ。すると「ありがとうございまーす。」と他のスタッフが唱和する。元気よし。それにしても赤星、安っ!

 

ビールが届く前に、メニューを確認する。煮込みから始まって、肉刺し、刺身、串焼き、一品料理がたくさん、あと揚げ物やおでんもあるのか。他におすすめ料理も何種類かあり、店中にメニューの短冊が貼られている。これは迷うなー。今日は串焼き以外にしてみようかな。・・・「お待たせしました、赤星です。」と別のお兄さんが届けてくれる。ここで料理の注文を。「黒もつ煮込み(390円)とまぐろぶつ(490円)、それから、おでん盛り合わせ(680円)をお願いします。」と一気に注文する。「ありがとうございます。料理の注文いただきましたぁ〜。」「ありがとうございまーす。」いい感じ。

 

IMG_20231014_165202では、サッポロラガービールをグラスに注いで、一口・・・うんめ〜、今日は歩き回ったからな・・・格別ですよー。ホントに。この店は、まずカウンターが2本平行して奥に伸びていて、その真ん中が厨房。厨房は広くて、いわゆるコの字型のカウンターの店のように向かい側のお客さんとも近い感じとは違う。ずっと向こうにいるという感じ。それぞれのカウンターの後ろがテーブル席。今自分がいる方はかなり広くて30人以上は入れると思われる。向こう側はそれに比べてテーブル席は少なくこぢんまりとした雰囲気。それぞれ、入り口は異なる。まだ向こう側は明かりが入っていなくて、解放されていない。

 

IMG_20231014_165802「黒もつ煮込みです。」とカウンター越しにお兄さんが届けてくれる。確かに黒い。

では、一口・・・ほー、柔らかい・・・味は濃い目、黒胡椒の風味が加わっているのかな・・・これは美味しい!ビールにすごく合う。ビール、ビール。ドロっとした汁もたまらない。量も多くていいよなー。

 



IMG_20231014_165907続いて、まぐろぶつが届く。皿に盛られたまぐろ、美味そー。では醤油を、あれっ、この醤油あまり入ってないなー。いわゆる密封ボトルというやつ。絞り出す感じで力を入れると、ぷー、ぷーと変な音がする。「それ入ってないですよね。こちらを使ってください。」と右隣のお客さんがご自分の前の醤油をこちらに渡してくれる。「ありがとうございます。」・・・嬉しい心遣い。では、醤油をたっぷり皿に出して、山葵をちょっとつけて・・・一口・・・うん、うん、美味しいなー。適度な脂がいい。やっぱり、まぐろはいいよなー。

 

右隣のお客さんの前には4つの空ジョッキが並んでいる。しかも、そのうち2つはメガジョッキ。普通のジョッキの2倍はある。すごく飲んでるなー。でも、酔っている感じはない。料理の皿もいくつか並んでいて、それをつまみながらグイグイと飲んでいる。さらにレモンサワーを追加している。こんなに飲んでいる人、久しぶりに見たなー。左隣は女性。串数本をつまみに、瓶ビール。スマホを見ながら、一人の世界に入っている。こちらはのんびり少しずつという感じ。もしかしたら、夜の仕事の前に一杯やっているのかも。上品な雰囲気が漂う。テーブル席には多くのお客さんが入って、大きな笑い声が時折聞こえてくる。

 

IMG_20231014_170229「おでん盛り合わせです。」・・・おでんは4種類。大根、里芋、こんにゃく、鶏皮だ。そもそもこの店のおでんはこの4種類だけで、それが全部入っているというわけ。大根の上にはとろろ昆布がかかっている。小皿が付いてきて、辛子と柚子胡椒が入っている。では、鶏皮から、一口・・・とろとろ・・・脂、旨し・・・うんめー。出汁はさっぱりでも濃厚でもなく、適度な旨みを感じる・・・ここのおでん、美味しい!

 

では、次の飲み物を。クエン酸サワーにしようかなー。かつて、野方の環七沿いに「つがる屋」というおでん屋があった。まるで屋台のおでん屋のような雰囲気で、おでんももちろん絶品、ママさんも最高に面白い人で、大好きな店だった。その店で飲んでいたのがクエン酸サワー。懐かしいなあー、おでんにクエン酸サワー・・・でも、この店のおでんには合わないかも。同じ酸味が効いた飲み物でも、「バイスサワー」の方がいいかなあー。というわけで、「すみません。バイスサワー(390円)をお願いします。」と注文する。

 

IMG_20231014_171813バイスサワーが届く。では、一口・・・酸味が心地よい・・・紫蘇の風味が爽やか。バイス(梅酢)とはいえ、梅は入っていない・・・いいねー、久しぶりのバイスサワー。では、大根をいただきますか・・・おお、出汁が染みて、いい味・・・柔らかく煮てあるなー。柚子胡椒をつけるとどうだ・・・うんまい!最高!バイス、バイス。

 

お客さんが次々に入れ替わって、そして増えていく。向こう側のスペースにも明かりが灯って、お客さんを入れる体制完了。向こう側の入り口からもどんどん客が入り始める。いい時間になってきたというわけだな。おでんを食べながら、バイスサワーをおかわり。右側のお客さんは「濃厚梅酒」を注文してグイグイ飲み続けている。まぐろぶつとおでん盛り合わせも追加している。でも、ほとんど表情は変わらない。30代と思われるが、頼もしい限り。左隣の女性は時間を見ながら、さて、という感じで席を立つ。

 

2杯目のバイスサワーを飲み干して、今日はここまで。「ごちそうさま。」「ありがとうございます。4番さん、お会計でーす。」・・・レジに向かう。「税込み3113円です。ありがとうございます。」1円の単位まで明朗会計。「またどうぞ!」と厨房の中から大きな声が聞こえてくる。

 

外に出る。暮れていく街。駅前ロータリーに出ると、ベンチに人が多く座っている。高架の上を中央線快速が通過していく。夕暮れ時の何気ない風景が穏やかに広がっている。


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東京都杉並区阿佐谷南2丁目16

03-6383-1975


Posted by hisashi721 at 16:22│Comments(0)