東直己『ライダー定食』
「誰からも愛されず、孤独に苛まれてきた彰子は、北海道へツーリングの旅に出る。道東のサッタクナイ湖畔のレストランに、うわさの“ライダー定食”があるという。大自然と人々のぬくもりに、はたして彰子は癒されるのか?」・・・とこの本の帯に書いてある。あれ、なんか癒し系の小説みたいじゃないか。そんなはずはない。だって東直己でしょう。どんなオチが待ってるんだろう、などと考えて読み始めたが・・・。ぞっとします。「ライダーの、ライダーによる、ライダーのための定食」というマスターの言葉が怖い。
全6作の短編集です。寄り道喫茶店のお供にどうぞ。
Posted by hisashi721 at 11:06│
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興味深い内容で、とても楽しく読ませていただきました。
行間の宇宙【eゆめねっと】at 2006年03月03日 21:05
旧い記事へのコメント失礼します。探偵シリーズを読むと、濃い酒を飲みたくなります。
私は以前、札幌勤務だったのですが東さんとは
行きつけのバーが一緒だったりしました。このバーは太田さんの居酒屋放浪記にも紹介されている「白楽天」(店は紹介された場所からは移転しました)です。
また東さんの妹さん(いい意味で似てません)が、すすきので居酒屋をやっていて、ここでも同席することが多かったですね。東京の居酒屋とは少し違った趣ですが、北の珍味(寿司、刺身だけが北の味覚じゃありません、春の山菜や秋のキノコなどは、こちらでは味わわえない肴が多いです)と日本酒が楽しめます。
茶々さん、こんにちは。
東さんの「探偵はバーにいる」をはじめととするシリーズに出てくるバーは、「白楽天」がモデルなのでしょうか。ぜひ行ってみたいです。
北海道の居酒屋には一度も行ったことがないので、憧れがあります。いいなあ。
レスありがとうございます。
探偵シリーズに出てくる、バーのケラー・オオハタなどは多分、違うお店をイメージしていると思います。小説の話など全くといっていいほどしたことがないので推測レベルですが。
歓楽街のススキノですが立ち呑みのようなサッと寄り道できる店は非常に少ないです。東さんも地元出版社のHPで嘆いているコラムもあります。
寿郎社http://homepage2.nifty.com/jyurousya/の
日記のバックナンバーに載っています。
茶々さん、情報ありがとうございます。
東さんのコラム面白いですね。これからも楽しみです。
ススキノというと華やかなイメージがありますから、立ち飲みは似合わないのかもしれませんね。それにしても、北海道に行きたくなってきました。
コラムの情報流しといて、いきなり最終回とはトホホ・・・失礼しました。
おまけにバックナンバーも以前の(立ち呑み屋〜昼から飲める店を探し回る内容だったのですが)コラムは消えていたんですね。重ね重ねですが、大変失礼致しました。
>茶々さん
突然の最終回とは、ちょっと残念ですね。
でも、バックナンバーを読む楽しみが残ってますから、当分楽しめそうです。
立ち呑み屋の記事も読みたかったですが、東さんの文章を読めるだけで十分です。教えていただいてありがとうございました。
寄り道さん、お久し振りです。
先週は風邪を引きながら、別件で入院生活でした。
すすきのと言う名前は、とても懐かしいですね。
私は10代の終わりから13年間札幌に住んでいたので、すすきので良く飲みました。といっても、若い頃なので、楽しい思い出というよりは、今考えれば恥ずかしいことの方が多かったように思います。それでもやっぱり懐かしいですね。
最近は、2年に1度程度しか行くことがありません。街の景色も随分と変ってしまって、少し残念です。
ちなみに、私は道東の厚岸町の生まれです。
しんちゃんさん、お久しぶりです。
入院なさっていたとは、ビックリしました。
もう身体のほうは大丈夫ですか?
厚岸というと、岩牡蠣で有名なところでしたっけ。
北海道の方だったんですね。札幌にも13年ですか。羨ましいです。今度、すすきのの話でも伺いたいものです。