2024年08月29日

ある夏の午後・・・阿佐ヶ谷「珈司」

MP

8月も終わりが見えてきて、大型の台風が西から近づいているというある日の昼下がり、自分は午後110分に職場を出た。半日勤務を今日選んだのは、この夏を振り返る時間が欲しかったからだ。はたして自分はきちんと成果を上げていたのだろうか・・・。というわけで、午後2時開店の中野「第二力酒蔵」に向かう。

MP店の前には開店5分前に到着。早くも開店を待つ人々で賑わっている。しばらくすると店長が暖簾を出して、「どうぞ。いらっしゃいませ」と声を掛けると、次々に客が入っていく。それが落ち着いたころ、自分も暖簾をくぐる。店長に挨拶すると、テレビ前のカウンター席の端っこ、いつもの席に案内してくれる。

PXL_20240828_050432647席に座ると、係のお姉さんが「キリンビール(800円)でいいですか?」と言いながら、おしぼりとお通し(無料)を持って来てくれる。「今日も暑いですからね。やっぱりビールで。」と答える。テレビのワイドショーは台風の話題。「東京は日曜日が大変みたいですね。」と心配顔でお姉さんが、ビールとグラスを届けてくれる。

PXL_20240828_050739469「刺身盛り合わせ」(1600円)と「鮎の塩焼き」(900円)を注文して、ビールを一口・・・くー、乾いた喉に沁みわたるよー。んめー。お通しは酸味のきいた野菜の和え物。さっぱりしていいねー。昼間なので、酔っぱらわない程度にゆっくり飲む。この夏もいろいろなことがあったなと。物思いに耽る。「刺身盛り合わせ」が届く。鰹、鯛、鰤かな。鰹を一口・・・分厚い切り身・・・口の中に鰹の風味が溢れる・・・美味い!ビール、ビール。

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2024年02月01日

1月の終わりに・・・西武新宿「セガフレード・ザネッティ・エスプレッソ」

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今日(31日)は明日からのイベントの準備。計画通り進み、自分の担当のエリアはすんなり終わる。それが午後5時ごろ。他のエリアを手伝って終わったのが530分。さて、早めに職場を出て・・・と考えていたら、全く違う部署からの応援要請が来る。全部終わったのが615分。今日は早め自宅に帰らなければならない用事があって、もう少し早く職場を出るつもりだったのだが・・・。

 

やっと職場を出て目黒通りのバス停に向かう。ちょうど目黒行のバスがバス停に停車しているのが見える。思わず激走してしまう。なぜならこれを逃すと、次のバスがくるまでかなりの時間を要すると思われるからだ。なんとか間に合って、乗ることができる。いつもなら、10分か15分くらい待つのが普通なので、ちょっと時間を得したような気持ちなる。バスの運行も、1万円札を出しておつりを要求する人や、チャージをするために機械に入れた千円札が何度も戻って来てしまう人もいなくて、スムーズそのもの。さらに、目黒駅のホームに降りた時、ちょうど山手線外回り電車が到着したところ。いい感じ。

 

IMG_20240131_185731新宿駅に到着。改札を出て、地下道を歩く。パレットビルに入ってエスカレーターを上る。ユニクロが入っている1階を通り抜けて外に出ると、思い出横丁の入口が見える。混雑する仲通りを避けて、線路沿いの通りを歩く。青梅街道の横断歩道を渡り、新宿大ガードをくぐれば、西武新宿駅。2階の改札に向かう階段の下に、カフェがある。そこで足を止める。時計を見ると午後7時。727分発の「拝島」行き準急に乗れば家には8時前に帰れる。電車に乗る前にちょっとだけ寄り道していこうかな。

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2022年08月20日

夏の日の午後に・・・初台「FIRST HILLS COFFEE DANBO」

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初台駅の階段を上がり、外に出ると熱気が襲ってきた。今日(819日)も35℃の予想だ。午後130分、駅前の緑道から一斉に鳴く蝉の声が聞こえてきた。真夏にもしっかりと秋が忍び寄って来ているようだ。それにしても暑い。目の前を、サンバイザーをかぶってサングラスをかけた女性が自転車で通り過ぎる。Tシャツの袖を肩までまくり上げている。風はない。

 

強い陽ざしの中を少し歩くと、小さな喫茶店が見えてくる。看板に「FIRST HILLS COFFEE DANNBO」とある。リニューアルして3年半。喫茶「ダンボ」の時代から、バタートーストが評判の店だ。ドアを開ける。入口近くに立っていた弟さんが「いらっしゃいませ。」と迎えてくれる。お母さんと息子兄弟、3人でやっている店だ。

 

IMG_20220819_134640昼食時間を過ぎているので、客は少ない。奥の席で新聞を開いている男性と文庫本を読んでいる女性の2人のみ。静かだ。表通りが見える席に座る。注文は「トーストセット(480円)をお願いします。飲み物はアイスコーヒーで。」・・・昼食にトーストというのも物足りない気がするが、どうしても食べたくなってしまったのだから仕方がない。頭の中は、もうトーストでいっぱいだ。



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2010年01月04日

川辺の風景・・・広島「市松寿司」&純喫茶「パール」

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正月も3日。今日の広島はよく晴れて、眩しい日差しが降り注いでいる。風は冷たいが、日向を歩くとぽかぽかしてくる。今日は家の用を午前中にすませて、昼食をとりに街にでかける。広島そごうの地下に降りて、センター街アッセ側に向かう。そこに小さな回転寿司屋「市松寿司」がある。

回転寿司とはいえ、この店は侮れない。さよりやかんぱち、小鰯、地だこを初めとする広島の魚が楽しめる寿司屋なのである。最近は帰省するたび毎に来ている。ビルと同じ開店時間なので、早い時間が狙い目だ。店の前に来ると、空席が3つある。「1人ですけどいいですか?」と尋ねると、店の女性が、「どうぞ、こちらへ。」と正面の席を示してくれる。「どうも。」さっそく座る。すると、カウンターの中の職人さん2人が、「らっしゃい!」と威勢良く迎えてくれる。

で、まずビール。「ビール(315円)お願いします。」と注文しておいて、小皿にガリをとり、準備完了。ビールが届く。大き目のグラスに入った生ビールだ。一口・・・くぅ〜、今日もまたまた早い時間・・・今日は12時過ぎから、生ビールとは!・・・美味しい! 自分がビールを飲むのを笑顔で見守っていてくれた職人さんが、「何から握りましょうか!」と声をかけてくれる。
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この店は、回転寿司なのだが、初めて来た時、回っている皿を取ろうとしたら、「握りますよ!回っているのは見本ですから。」と声をかけてくれた。もちろん、見本が回っているわけではないのだが、こういう一言がちょっと嬉しかった。まあ、最近は回っているのは無視して、直接注文している人が多いが、店の人からこう言われたのは初めてだった。
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2009年12月18日

寒い朝のホットサンド・・・阿佐ヶ谷「可否茶館」

DSC00316空は抜けるような青空。朝の光が眩しい。気持ちのいい朝ではあるが、さすがに寒い。6℃くらいかな。気持ちは引き締まるが、鞄を持つ手の指先は感覚がなくなるほど冷えている。鷺ノ宮駅前に来ると、ちょうど「阿佐ヶ谷駅」行きのバスが止まっている。西武新宿線のホームで風に吹かれながら待つのも辛いなあ、という思いが一瞬頭の中を巡る。バスに乗って阿佐ヶ谷からJRで行こうかな。踏切が空くのを待っているバスに乗り込む。

昨日(17日)は、職場と病院と行ったり来たり。しかも、仕事が神経を使うものだったので、慎重に進めた結果、夜も遅くなってしまった。今朝は、10時30分からの会議に間に合えばいいということで、いつもよりのんびりと職場に向かっている。

朝の光の中をバスは走っていく。車窓から差し込む陽の光が、暖かく感じられる。休日なら、ワクワクするような朝かもしれない。15分ほどでバスは阿佐ヶ谷駅前へ。まだ、時間も早いので、この辺りでゆっくり朝食をとり、温かいコーヒーを飲みたい。今日は、職場に行く途中の寄り道だ。さて、どこへ・・・。
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2009年12月14日

富士見台の朝市・・・富士見台「モリバコーヒー」

DSC00262昨夜(12日)はあのまま飲み続け、家でも飲み続けて、久しぶりに心ゆくまで飲んだ感じ。それで、日曜日(13日)の今日は、少し早起きして、朝の7時から開かれる、西武池袋線「富士見台」駅前の朝市に行くことにする。朝のピリッとした空気で、お酒を飲んだ翌日の身体をピリッとさせる狙いだ。

外に出ると、かなりの冷え込み。昨日とはまったく違う。ひえ〜、寒っ。自転車にまたがると、サドルも冷たい。自転車には籠も荷台もついてないので、メッセンジャーバッグを斜めがけに背負う。ずれないように調節して、さて、出発。

頬に当たる風が切れるように冷たい。いくら何でも、ピリッとしすぎでしょう・・・。顔も身体も引き締まってくるようだ。ついこの前までは、休日の早朝には、ウォーキングや犬を散歩させてる人が多かったのに、今日は、見当たらない。この寒さで、自重しているのだろうか・・・。

人も車も少ないので、自転車は快調に進む。ストレスもなくスピードをぐんぐん上げる。快感。程なく、富士見台駅前に到着。自転車を駅横の有料駐車場の120番の位置に置く。駅前通りではすでに朝市が始まっている。朝市といっても10軒くらいしか店は出でいない。お菓子屋、パン屋、酒屋、団子屋、魚屋、マグロ屋・・・。一通り見て回っても5分くらい。お客さんもそれなりの数。売っている人たちも寒さで震えている。
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2009年10月21日

ほんの少しのいいこと・・・阿佐ヶ谷「Jazz Cafe Misty」

DSC01858阿佐ヶ谷ジャズストリートが今年も近づいてきた。街をあげてのイベントだから、駅前ロータリーにも、なんとなくうきうきした空気が流れている。そんな街の夕暮れ、やや疲れ気味の男が帰ってきた。といっても物語は始まらない。その男って自分なんだから・・・。ちょと疲れているのはホントだ。

南口を出て右へ。スターバックス・コーヒーは相変わらず満員。駐輪禁止地帯になぜか整然と並べられた自転車を横目に見ながら、書楽という本屋さんに入る。これはほとんど習慣になっていて、気がついたら本棚の前にいる。本を痛めてしまうから立ち読みはしない。タイトルで判断して、できるだけさっとパラパラとめくって雰囲気を判断し、即決で3冊くらい本を選ぶ。外に出て鞄に本を押し込むとずっしりと重くなる。

パールセンターというアーケードの商店街に入る。この通りを往復するのが好きなのだ。最近は携帯ショップとドラッグストアが多くなり、昔ながらの店は減ってきたが、それでも楽しい。途中、文房具屋さんに寄って、ジェットストリームという名のボールペン(1.0)を3本買う。お気に入りのボールペンだ。

パールセンターの中に「Jazz Cafe Misty」というカフェができた。店内にはジャズが流れている。入口を入ると右の壁に取り付けられたカウンター席と、そしてテーブル席。壁際にはジャズのCDやレコードのジャケットがずらりと並ぶ。ある意味、阿佐ヶ谷的な店である。50代くらいの男性が二人。一人はカウンターの中。もう一人はフロアにいる。
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2007年05月01日

終わりと始まり・・・鷺ノ宮「ルノアール」

ルノアール一つの店が街にあることは、街の人々の思い出を作ってきたということだ。だから、その店が無くなることは、単に不便になるとか、そういう問題ではない。自分の中の時間が切り取られていくような寂しさを街の人々に与える。

閉店の張り紙が出てから、店の前を通る時に何か落ち着かない気持ちになった。思い出が風にさらわれていくような、そんなざわざわする感じ。だから、思い立って今日(4/30)、あと何時間かで長い歴史を終える店の片隅に座る。注文は「ブレンドコーヒー」。先客は白髪の年配の男性一人。

中杉通りに面したお気に入りの席に座って、コーヒーをゆっくり飲んでいると、様々なことが思い出される。漫画家と編集者の熱く、はてしない議論を聞いたこともある。「理想?理想って何だよ!」って漫画家の方が何度も叫んでいた・・・。ある俳優さんが、「人生を懸けて沖縄に演劇の学校をつくる」という決意を奥さんに話している場面に出くわしたこともある。その日は雨が降っていて、お二人は店を出ると、一つの傘に寄り添って駅の方に歩いていった。その背中に向かって「ご成功を祈ります」と呟いた・・・。

ブレンドコーヒー

そんな様々な場面の中で、一番印象的だったのは、やはりこの席に座ってコーヒーを飲んでいた時のことだ。それは、7月の終わりで、よく晴れた暑い日。冷房が程よく効いた店内は、ほとんどの席が埋まっていた。自分の隣の席には大学生らしい男女が座っていて、夏休みの宿題らしいレポートの話をしていた。途切れ途切れに聞こえてくる話からすると、女性がこの街に住む男性を呼び出したらしい。

女性は、男性が話すレポートのアイディアを熱心にメモしている。レポートの話が終わると二人の会話は途切れた。やや間があって女性が「この前はごめんね。」と言う。「もういいよ。」と男性が答える。また沈黙。・・・「彼とはうまくいってる?」と男性。「うん、うまくいってるよ。」・・・沈黙・・・「じゃあ、私・・・帰るね。今日はありがとう。」・・・沈黙・・・女性が席を立つ。

その後だ。残された男性が声をあげて泣いたのだ。涙をぼろぼろ流して・・・。店中に切ない空気が流れる。そこにお店の方が近づいてきて・・・「アイスコーヒーをどうぞ。」と優しい声で言いながら、グラスをテーブルに置く。男性は何度も「すみません。すみません。」と呟きながら泣き続けていた・・・。

何があったのかは分からないが、何かが彼の中で終わったのだろう。そして、泣き終わって店を出た時、また何かが始まる・・・。彼にとって、この店は苦さと優しさの入り混じった感慨を持って思い出されるのだろうか・・・。

ルノアール店内
コーヒーを飲み終えて、席を立つ。最後だからこそ、いつも通りに会計を済ませて店を出たいと思う。寂しさを抑え、何気なさを装って外に出る。道行く人々が、ガラス越しに店の中を確認しながら歩いていく。それぞれの思い出を胸に抱きながら・・・。
  
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2007年04月28日

夕暮れの読書・・・阿佐ヶ谷「琥珀茶房」

琥珀茶房2阿佐ヶ谷駅に比較的早い時間についたら、まず南口の書店「書楽」へ向かう。新刊本のコーナーから文庫、新書とゆっくり見て回る。それで、1、2冊の本を買ったら、向かうのはコーヒーショップ。今日は『チャンスがやってくる15の習慣』を購入。さて、どこで読もうかな・・・近くには「スターバックス」もあるのだが、今日は、線路沿いに荻窪方面に歩いて「琥珀茶房」に寄ってみる。

この店が開店したのは、確か1999年。当時はアイスコーヒーのバリエーションである「琥珀の女王」に感動し、いい店ができたと思ったものだ。それ以来、ゆっくり読書したい時はこの店を使わせてもらっている。

店の中は、とても清潔。置物も一つ一つ毎日磨いてあり、埃ひとつ無い。入り口近くがテーブル席、奥がカウンター。小さな店であるが、明るくすっきりとした印象。カウンターの中の女性店主に「こんにちは。」と挨拶して、入り口右手のテーブル席に座る。「いらっしゃいませ。」と店主が水を持ってきてくれる。「ご注文は?」「マンデリン(530円)をお願いします。」「はい。」

琥珀茶房マンデリン

BGMはジャズ。阿佐ヶ谷といえばジャズというのも定着しつつある。本を開いて読み始める。いきなり「実践しましょう。グッドラック」という記述にドキっとする。簡単なことの実践が大切なんだよなあ・・・ふむふむ。そこに「マンデリン」が届く。「お待ちどおさま。」「あっ、どうも。」・・・ふわっといい香り。コーヒーシュガーを少しだけ入れて、スプーンでステア。そこにゆっくりミルクを流し込む。ミルクがすっときれいな渦を巻きながら、珈琲の表面を覆う。香りを楽しみながら・・・一口・・・ふ〜む、体中に染み渡る安堵感・・・落ち着くなあ・・・さあ、読書、読書。・・・「『ありがとう。』と、口に出す。」・・・なるほど。珈琲をもう一口。

東京都杉並区阿佐谷南3-38-29  03-3398-9436
  
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2006年08月14日

コーヒーの香り・・・広島「イノダコーヒー」

アラビアの真珠(441円)「三条へいかなくちゃ 三条堺町のイノダっていう コーヒー屋へね」・・・高田渡の「コーヒーブルース」。昨年、亡くなったとき50代半ばと聞いて驚いた記憶がある。あの風貌からして、老人だと思っていたから。曲はそれほど聴いたことはないのだが、中央線沿線のよしみで高田渡には親近感を抱いていた。

だから、広島で「イノダコーヒー」を見つけたときは、ああ、あの「三条堺町の・・・」と曲を思い出し、嬉しかったものだ。広島の老舗デパート福屋の広島駅支前店地下1階。この店のコーヒーは本当に美味しい。

35℃を超える日が続く広島。仕事が終わって少し時間ができたので、駅前地下道に入る。福屋デパートの地下2階からエスカレーターでひとつ上の階へ。イノダコーヒーの広島店はカウンターがとても落ち着く。ゆったりとした椅子に座り、笑顔で迎えてくれる店員さんに、「アラビアの真珠(441円)をお願いします。」と告げる。

「ミルクはお入れしてよろしいですか?」「お願いします。」少しの会話だが、なぜか心がなごむ。カウンターの中で丁寧にコーヒーを淹れている店員さんの手元を見ながら、のんびりと待つ。今日も仕事が終わり、こうして静かな時間を持つことができたことに喜びを感じながら・・・。

「アラビアの真珠」が届く。アラビア産のモカ・マタリをベースにした深炒りブレンドだ。すっと最初の一口を楽しむ。酸味と苦味のバランスがとてもいい。ほっと一息だな。読書などをして長居をする店ではない。純粋にコーヒーを楽しみたい。「オレの好きなコーヒーを 少しばかり…」と歌う在りし日のフォークシンガーを偲びながら、一口、一口ゆっくりとね。
  
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2006年08月10日

Cafeの時間・・・新宿「タリーズ」

タリーズ午後4時。仕事で新宿を回っている。西口の地下街から地上に出て、さて、訪問すべき場所は後一つ。お昼過ぎから結構歩いたし、少し休んでから、次に行こうかな。早速、立ち並ぶ高層ビルのひとつを目指す。このビルの目立たないところにある「タリーズ」がこのあたりではお気に入りのCafeなのだ。

「アイスショートラテ、お願いします。」とオーダー。プラスティックの容器を受け取って、席に座る。一口・・・まろやかな口当たりの中にほんのりとした苦味を感じる。疲れがスーッと散っていく。う〜ん、エスプレッソをダブルショットにすればよかったかなあ。苦味で、もうひとつ気合を入れたかったぞ。

隣の若い女性の2組がちょっと騒がしい。話題は就職活動。「スーツを着て歩くのがめんどくさいんだよね。」「ありえないよね。」・・・いかん、隣の客がどうであれ、自分の時間は大切にしなければ。バッグからB5サイズのノートパソコンを取り出す。職場に提出するレポートの続きを少しでも書いておこうかな。

「うわ〜、懐かしい名前!」と2人組の一人が叫ぶ。せっかく集中しかけてたのにぃ・・・。レポートが10行くらいで止まる。話題が高校時代の友人たちに移ったようだ。それで、1人が興奮して叫んだのだ。そんなに懐かしがられる友人というのはどんなヤツなんだ、とちょっと思う。2人の声は相変わらず大きいが、幸いなことに平均化してきたので、また集中すべく、キーボードに向かう。

マッピングしておいたキーワードを並べ直して文章化していく、という作業を進める。2人組の話は高校時代の吹奏楽部の思い出に移っている。声のでかさに、しばしば意識を奪われながらも、我ながら健闘している。いいぞ、頑張れ自分、などと時々つぶやきながら・・・。

「ああ、サックス吹きてぇ!」・・・うわ!びっくりした〜。ものすごい叫び声が店内に響き渡ったのだ。で、でかい、でか過ぎる・・・健闘していた自分もついに敗北。仕事は断念だな。ふう〜。自分なんかでは、お2人のパワーには太刀打ちできません・・・パソコンをバッグに仕舞い、店を出る準備を・・・あれ?・・・いきなり2人組が席を立つ。「よし!どっか行こうか!」・・・あらっ、帰るのね。

2人組が出て行った後の店内は静まり返る。静寂ってこんなにいいものだったんだなあ、などと感慨にふけってしまうほどだ。こうなると店を出るのがもったいないなあ。もう少しのんびりしていこうかな。仕事をしようなどという気持ちはもはや起こさず、浮かんでは消える想念に身を任せながら、しばしの休憩を楽しむのがよさそうだ。
  
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2005年09月23日

ゆったりとした空間・・・茗荷谷「皆吉」

皆吉先日、新宿東口近辺を歩いていたところ、新たに2軒の立ち飲み屋を発見してしまった。それぞれ個性を出そうと工夫しているようで、時間があれば入ってみたいような店だった。このブログでも立ち飲み屋の記事が増えてきて、新宿だけでも「おおのや」「新宿ばーる」「ひなどり」「」の4軒。新宿から徒歩圏内の大久保にも「ぽかぽこ」「大久保バール」。もちろん記事で紹介していない店が他にもある。この新宿地区をはじめ、立ち飲みといえば恵比寿や渋谷、新橋、神田・・・どの地区にもものすごい勢いで増えているようだ。

しかし、いかにも立ち飲み屋がありそうな繁華街をもつ地区ではないところに、立ち飲み屋はないのだろうか。ふと、そういう思いにとらわれてしまった。例えば学校が多い文教地区で、駅前商店街もこぢんまりしているような場所に・・・。

仕事が早く終わった日。午後5時過ぎ。立っていたのは地下鉄丸の内線「茗荷谷」駅からすぐの道端。目の前に「立ち飲み處 皆吉」の看板が見える。店の外観は新しくてスッキリしている。街に自然に溶け込んでいる。こ、これは入らねば・・・。ドアを開ける。ん?準備中?カウンターの中の女性が、「まだなんですよ。」マスターが「すみません。5時半からなんです。」・・・しまった。「すみません。また後で来ます。」

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2005年04月11日

桜満開の日曜日に・・・渋谷「茶亭羽當」、「メアリージェーン」、阿佐ヶ谷「川名」

田園調布道日曜日(10日)の仕事は午前中で終了。天気のよさにひかれて、田園調布の街並みを散歩。「あはれ花びらながれ、をみなごに花びらながれ」という三好達治の詩がふと口をついてでたりする。何年かに一度訪れる、絶好の日和だ。


一時間ほど歩いて、田園調布駅に戻る。東横線に乗って、渋谷へ。沿線の桜も美しい。都立大学駅横の遊歩道、中目黒駅すぐの目黒川沿い・・・。天気はあくまでもいい。麗日。

渋谷に着いて、渋谷駅を宮益坂方面に出て、明治通りを歩く。向かうのは「茶亭羽當」。自分が一番好きな喫茶店だ。程なく店の前に着く。前を歩いていた男女のグループが店に吸い込まれていく。その後について自分も店に入る。

田園調布駅舎
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2005年04月07日

新宿で珈琲を飲むなら・・・新宿「面影屋珈琲店」

面影屋珈琲店新宿の雑踏を抜けて、この店に入るとレトロな雰囲気に癒される。隣り合わせになった客によっては、騒がしく感じたり、タバコの煙が気になったりするが、おおむね癒されることが多い。

今日(6日)は仕事を抱えている。ノートパソコンで仕事がしたい。こんな時は、スターバックスだが・・・紀伊国屋書店の帰りだったので、「面影屋」に行こうと決める。入ると地下へ降りる階段そばの4人掛けテーブルが空いている。悪いとは思ったが、パソコンと資料の置き場を考えてこの席に座る。

「いらっしゃいませ。」教育が行き届いていると思われる若い女性店員が、程よい笑顔でメニューを渡してくれる。しかし、時間がないのでメニューは開かず「オリジナルブレンド(630円)お願いします」と注文。この店の珈琲は好みである。本来ならいつものようにゆっくり味わいたいが・・・。

余裕がないので、すぐさまパソコンを立ち上げる。資料をチェックしていると、ロイヤルコペンハーゲンのカップに入った珈琲が届く。「ごゆっくりどうぞ。」仕事の邪魔にならないようにテーブルの端の方に置いてくれる・・・心遣いありがとう。
面影屋珈琲オリジナルブレンド

パソコンを打つ手をしばし休めて、一口珈琲を飲む。ふぅ〜、美味しい。疲れが癒されるなあ。ぼんやりと、珈琲を楽しむ。グループの客が入ってきたが、席がない。まずいと思ったが、笑顔の店員が「地下へどうぞ。」と案内。地下は空いてたか・・・ほっ。

珈琲を飲み干して、さて、仕事、仕事。珈琲を味わう時間は短くても、満足だった。


面影屋珈琲店店内

東京都新宿区新宿3-21-9  03-5312-7541
  
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2005年01月27日

鷺ノ宮の喫茶店

d35ddeb1.JPG珈琲の好みなら南口の「エルビエント」。博学なマスターの話を聞くのが楽しい。常連率が高いのでカウンター席で寂しい思いをすることもある。

北口の「ランダーブルー」は全ての面で鷺ノ宮一といえる喫茶店。珈琲もワインも料理も美味しいし、和める雰囲気だ。

「豆いち」もこだわりの珈琲を淹れてくれる。ただ、豆の販売が主で、店自体は落ち着けるとは言いがたい。

「珈琲舎中野」はストレート珈琲が割りと安く飲める。時々中野体育館帰りの主婦グループが大きな声でしゃべるのでそれが難点。その点は、川沿いの「喫茶キク」も同様。

「ドトール」は煙い。「ルノアール」はちょっと古びてはきたが、ゆったり座れるしロイヤルミルクティーが美味しいので自分にとっては好感度が高い。

長時間読書したり、書き物をする時は「珈琲亭 郷」。珈琲もトーストも美味しい。近くに開店予定の「ちゃんと」は珈琲150円で、しかも勉強など長居可ということだ。しかし、「ハーバー」(喫茶)から「竹串」(居酒屋)、さらに「バジャジ」(カレー屋)と変遷した店舗だけに不安がある。三つとも好きな店だったので次も期待したいが・・・。

漫画喫茶「キャンプ」は和室があったり、レンジでつくるランチを出したりと工夫が面白い。
  
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2004年10月28日

メイプルオートナッツスコーンを温めてもらう・・・阿佐ヶ谷「スターバックスコーヒー」

43da64b6.JPG1999年頃までは「スターバックス」のファンで、「ダブルトールヘーゼルナッツローファットミルクラテお願いします」などと注文も凝っていたものだが、最近は1月に2回くらいしか行かなくなった。注文も淡白。「トールサイズのラテ」これだけ。

今日は久々に何か食べてみようかな。おお、「メイプルオートナッツスコーン」か。甘そうだが・・・、注文しちゃえ。大体、スターバックスにはまるとキャラメルマキアートとかカフェ・モカとか甘いコーヒーを飲む機会が多くなり、味覚の好みが変わってしまうような気がする。(アイスのカフェ・モカに「ホイップクリーム入れてください」なんて注文してもんな)。今日もファンだった頃の感覚が蘇り、甘いものが食べたくなってしまった。せっかくだから温めてもらおうかな。

かつては「ゲートシティー大崎店」くらいしか温めてくれる店はなかったなあ。(シナモンロールを温めてもらって、ホイップクリームをのせてもらってた・・・^^;)。温めた方が断然好みだ。

さて、2階に上がって席を探す。窓際のソファー席では男性客が爆睡している。ついにスタバも「ルノアール」化したか・・・。その隣の2人用丸テーブルに座る。ラテを一口飲んで文庫本を取り出す。ほっとする瞬間。スコーンも美味しい(ボロボロこぼれるなあ)。

そして、40分。この時間が至福。さあ、帰ろうかな(次はどこに寄り道しようかな・・・)。  
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2004年10月25日

池袋「木村コーヒー」でミックスサンドを。

131fa3db.JPG昨日は日曜日ながら池袋サンシャインシティにて仕事。昼食はサンシャイン内でとることに。しかし、アルパ3Fはどのお店も行列状態。そこで、2Fに降りて「木村コーヒー」に入ってみた。オープンカフェスタイルでスッキリした印象。食事のセットも充実しているようだ。喫茶店の食事だけに、カレーセットやピラフセット、パスタセット、トーストセットなどが中心。価格はコーヒー付きで800円といったところ。

ちょっと迷ったが「ミックッスサンド」とアイスコーヒーを注文。喫茶店でっミックスサンドを食べるなんて久しぶり。鷺ノ宮のルノアールで5年前に食べた記憶があるのみ。ちょっと楽しみ。

まず、アイスコーヒーが届く。ミルクを入れて一口。まあ、悪くないな。周りを見ると単独客が4名のみ。若い女性が雑誌を見ながらピラフを食べている。
レポートを書いているらしき男性がピラフを食べている。あれ、後の二人もピラフだ。美味しそう〜。他人の食べているものが美味しそうに見えるのは困りものだ。ピラフが正解だったかと、ちょっと後悔してしまう。

サンドイッチが届く。ハムと卵、トマトとレタスの2種類。交互に食べる。ふ〜む。なかなか美味しいではないか。アイスコーヒーともよく合うぞ。パンもしっとりしているし、やめられないじゃん。というわけであっという間に平らげてしまった。結構こういう昼食もいいもんだと思ったわけです。  
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2004年10月15日

都立家政「CAFE CRISTALLE」

クリスタル

都立家政駅北口、ピーコックの斜め道向かいにできた喫茶店です。

ブレンドコーヒーが300円、お替りは100円という安さ。
2杯飲むなら、雰囲気からいってチェーン店よりいいかも。

デザート目当ての女性も多いですが、スーツ姿の男性客もいます。

広くない店ですが、この辺りでは貴重な雰囲気のある喫茶店。
都立家政駅近くに行くことがあれば寄ってみてください。

東京都中野区鷺宮1-16-8    03-5373-8087  
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2004年10月06日

下井草「Monk」でマンデリン

ee69bbcd.JPG下井草で静かにコーヒーを飲むならこの店。
店名はジャズピアニストのセロニアス・モンクからつけたそうで、もちろんBGMはジャズ。清潔ですっきりした店内。読書も進むというもの。パソコンを開いている客もいる。ブレンドコーヒーは450円、ストレートコーヒーは550円。自分はここではマンデリン。ケーキやサンドイッチなどの軽食もあります。

問題はテニススクール帰りの主婦グループが入ってきたとき。遠慮なく騒ぐので、そんなときは即退散。でも普段は静かです。

東京都杉並区下井草3-38-13 03-3395-8723  
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2004年10月02日

高田馬場「Ben's Cafe」でベルギービールを。

7379db3f.JPG高田馬場の「Ben's Cafe」では、読書しながらワインやビールを楽しむ人が多い。ビールの種類も多く、選ぶ楽しみもありますね。今日は「ウエストマール、ダブル」。ほんのり甘くてコクがあり、読書の友にはピッタリ。オープンカフェも気持ちのいい季節になりました。休みの日には本を持って出掛けてみてはいかがでしょうか。  
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2004年10月01日

絶対お薦めのアイスコーヒー 高円寺「カフェ・フレンチ」

1ce4d851.JPG高円寺で寄り道するなら、「カフェ・フレンチ」へ。
こちらのお店の「つめたいコーヒー(500円)」をぜひ飲んでみてください。
水出しでじっくり淹れたコクのあるコーヒーです。クリームも美味しい。
マスターに飲み方を聞くと、いろいろ教えてくれます。
雰囲気もいいお店です。
フレンチ  
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2004年09月27日

鷺ノ宮「カフェ・ランダーブルー」

287c3497.JPG鷺ノ宮駅北口すぐのカフェ・ランダーブルーは和めます。
コーヒーも美味しいんですが、ちょっとしたBARとしても使えるんです。
といっても、ビールとワインのみですが・・・。


まずは、ヒューガルデンホワイト(750円)。
キーンと冷えています。
その後はワイン(600円)。
今日飲んだのは「カステル カンブラス(赤)」。
マスターが選んで勧めてくれるワインは値段の割りにボディーがしっかりしている。この前に来た時、こんなのが飲みたいと相談してくださいとマスターが声をかけてくれました。今度、相談してみようかな。

BARじゃないから、読書しながら飲んでられる(照明もバッチリ)。
カフェっぽいご飯ものも370円から500円。
ちょっとした食事もできます。

8b0dcd7c.JPGワイン

↓新宿某所のBARでマッタリするのもいいですが、やっぱり地元でのんびりもいいです。  
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2004年09月25日

鷺ノ宮「ルノアール」のアイスロイヤルミルクティー

0b109d53.JPGルノアールに好意を持っている。したがって、同じグループのMiyamaカフェ(新宿、中野)やニューヨーカーズカフェ(高田馬場)にも同様の愛着がある。席はゆったりしているし、意外と美味しいものがあるし。

でも何といっても、鷺ノ宮のルノアールが一番。自宅近くでの最後の寄り道は、この店になることが多い。そして一番の好みはロイヤルミルクティー。アイスもホットも美味。

ところでここの店長、鷺ノ宮のあらゆる場所で見かける。新青梅街道の「洋服の青山」近くでも見かけたのです。息抜きの散歩かなぁ。  
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2004年09月16日

野方駅近くにできた喫茶店「無垢」

5aa82d55.JPG野方にいい喫茶店ができないかな、とずっと思っていましたが、ついにできました。ここならのんびり読書したり、ちょっとした仕事をしたりするのに最適です。ブレンドは400円。手作りチーズケーキも美味しいです。東京三菱銀行の脇の道を入ってすぐです。(クリームあんみつも美味しいですよ)

東京都中野区野方5-31-2
03-3223-3388  
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