2024年05月22日

よく晴れた昼・・・高円寺「山と樹」

IMG_20240514_115600

うららかな五月のある日。お昼少し前。高円寺駅南口を出て、線路沿いの道を中野方面に歩く。朝は肌寒かったが、お昼に向かうにつれ、徐々に気温が上がり、歩いていると暑さを感じるくらいになってきている。爽やかな空気が心地よい。しばらく歩くと環状七号線が見えてくる。中央線の高架下の信号はちょうど青に変わったばかり。横断歩道に急ぐ。

なぜここを歩いているのか・・・。それはまた、中野の第二力酒蔵でのやり取りが発端だ。平日休みの日、開店まもない時間に暖簾をくぐると、ホール係のお姉さんが手を振って迎えてくれる。いつものレジ前の席にはすでにお客さんが座っている。「今日は、こちらの席でどうですか?」とお姉さんに勧められるまま、カウンターの真ん中あたりに座る。

IMG_20240507_140618「キリンラガービール(大瓶800円)をお願いします。」と注文して、ぼんやり壁にかかったテレビを眺める。程なくビールとお通しが届く。グラスにビールを注いで一口・・・いつもながらこの瞬間がたまらないなあ。すると、お姉さんが自分の焼酎ボトルを用意してくれる。ふとそのボトルを見ると・・・あれっ、また伝言メモが貼りつけてある。

「寄り道さんが「蘭鋳」に行った話をしたら、Nさんが喜んでましたよ。それでこちらの店もお薦めだということで、是非行ってみてほしいと・・・。」なるほど。「今度は近くて行きやすいんじゃないかって。」スマホで検索すると高円寺の環七沿いにあることが分かる。仙川「しば田」三鷹「満月」方南町「蘭鋳」とシリーズ化してきたなー。

  続きを読む

Posted by hisashi721 at 13:59Comments(0)

2024年04月24日

行列に並んでみた・・・方南町「蘭鋳」

IMG_20240423_115219

423日、火曜日。午前1135分、地下鉄丸ノ内線「方南町」駅に到着。地上に出ると、今にも雨が降りそうな空模様。目的地は、1番出口から左へ歩き、信号2つめ辺りと聞いている。目の前は環状7号線。高円寺方面に歩けばいいということだな。ん?信号は・・・はるか向こうじゃん。

IMG_20240423_123614雨が降り出したら逃げ道がないな、と心配しながら歩く。1つ目の信号が遠い。佼成学園という学校が見えてくる。なるほど、この道は渋谷から阿佐ヶ谷へ向かうバスで通ったことがあるな、と思い出す。更に歩くと、立正佼成会大聖堂が威容を現す。でっかい建物だなあ。とするとその奥にある、これまたでっかい講堂みたいなのは、高校吹奏楽の甲子園と言われた普門館というわけか・・・。

 

IMG_20240424_174324そもそも、なぜこんな平日の昼前にこんな場所を歩いているか、というと、例によってまた、中野の「第二力酒蔵」に行った時のことがきっかけになっている。その日、自分は仕事帰りに「第二力酒蔵」に寄った。長居する気は全くなく、ちょっと気分転換という感じだった。いつものカウンター係のお姉さんはお休みの様で、他のお姉さんが自分のボトルを持って来てくれた。「あれ?何かメッセ―ジが書いてありますよ。」とお姉さんが怪訝な顔つきでボトルを渡してくれる。見ると、ボトルの首の辺りに白い紙がセロテープで止めてある。そこにメモが・・・「Nさんからのおススメです。方南町 中華そば 『蘭鋳』」

 

IMG_20240416_141839若鮎の天ぷら(1250円)をつまみに焼酎ロックをのみながら、メモを眺める。仙川「しば田」三鷹「満月」に続いてのお題。方南町なら近いので、前の2店よりも行きやすい。Nさんといえばこの店の常連で、グルメ情報に詳しいらしい。いつものお姉さんもまたこういう情報には目がない。こうなると行って見たくなるなあ・・・。

  続きを読む
Posted by hisashi721 at 17:47Comments(0)

2024年04月07日

中央線3駅・・・三鷹「満月」

IMG_20240406_1554404月3日(水)の事なのだが、前日小岩「けやき」で初鰹を食べたら、やっぱり中野の「第二力酒蔵」に行きたくなり、仕事帰りに寄ってみた。お客さんは予想通り多くて、どうかなと思ったが、いつものカウンター席が奇跡的に空いていて、座ることができた。お店のお姉さんが自分の焼酎ボトルを出してくれたので、オンザロックで飲むことを伝える。




IMG_20240403_153204「初鰹が入りましたよ。」とお姉さん。待ってました。そのために来たので嬉しい。お勧めのメニューを見ると「富山 ホタルイカわさ」とある。春を満喫しつつ、焼酎をロックで少し飲んで帰ろうと思う。その前にまずはビール(キリンラガー大瓶800円)を注文し、お通し(無料)の、梅肉とわさび漬けを乗せた豆腐をつつきつつ、待つことにする。




IMG_20240403_153508初鰹とホタルイカわさ(2350円)が届く。鰹の厚い切り身が食欲をそそる。そして、ホタルイカはツヤツヤ。醤油を入れた小皿が二つ用意される。鰹は生姜で、ホタルイカは山葵で。では、早速、初鰹刺しを一口・・・切り身が大きいので、口一杯に鰹の香りが広がる。春の味・・・んめー、満足だ。ホタルイカは山葵醬油をつけて・・・一口・・・ぷりっぷり・・・甘い・・・噛むとわたが中から出てきて、それが甘い身と一緒になってえも言われぬ旨みの爆発。美味しすぎる。ビールをグッと飲み干す。ふぃ〜。


IMG_20240205_142928ビールを飲み干したタイミングで、氷とロックグラスが用意される。芋焼酎(幻の露)を氷をたっぷり入れたラスに注いで、一口・・・いやー、この甘みがたまらないね。という感じで、飲んでいると、お姉さんが「いらっしゃったら、言おうと思っていたんですけど、また、美味しそうな店を見つけたんですよ。」とスマホの画面を見せる。ん?ラーメン屋さんか。このお姉さんはグルメで、ラーメンにも目がないのであるが、何せ休みが日曜日だけということでなかなか自分で行くことができない従って、仙川の「しば田」に行った時もそうだったが、「食レポ、お待ちしております。」と笑顔。今度の店は三鷹。近いといえば近いとも言えるが、なかなか足を伸ばす気になれない街でもある。「行けたらね。」とそっけなく答えつつ、行ってみようじゃないか、と心では決めてしまう。

  続きを読む
Posted by hisashi721 at 13:40Comments(0)

2023年06月29日

ベンチの前で・・・仙川「しば田」からの「きくや」

IMG_20230628_195705水曜日(28日)、午後640分ごろ。山手線外回り電車に乗っている。ものすごい混み様だ。目黒駅を出た時、すでに限界だと思っていた。Tシャツ姿のおじさんが背中をぐいぐい押し付けてくる。湿っぽい感触に気が遠くなる。自分の背中は後ろの女性のリュックの金具に痛めつけられている。両隣の人にピッタリと挟まれて、電車が揺れるたびに身体がグラグラする。で、恵比寿駅。4人くらいが前のドアから降りる。入れ替わりに10人以上が乗り込んでくる。もう無理だって!苦じー。最後にもう2人、お尻でぐいぐい押して入ってくる。ええ加減にせえよ。

 

渋谷ではもっと悲惨なことになり、とにかく耐えて新宿駅に到着。ホームも人でごった返している。なんとか階段を降りて、京王線の乗り換え改札へ。夕方の京王線には乗ってはいけないとは思っていたが、もう京王新線の改札まで行く元気がなくなり、押し出されるようにここに来た。3番ホームへ。なんじゃこりゃ・・・行列ができているのだが、どこがどこに繋がっているのかわからない。「青い線に沿ってお並びください。」とアナウンス。青い線なんか見えない。後ろの壁に張り付いて電車を待つ。やっと特急「京王八王子」行き電車が入ってくる。行列の進行を見極めて自分もなんとか乗り込む。こっちもぎゅうぎゅう詰め。

 

今日は「仙川」に行くつもりなのだ。ことの発端は中野にある「第二力酒蔵」でのこと。いつものカウンター席に座って飲んでいると、店員のお姉さんが隣の常連客に話しかける。「仙川に美味しいラーメン屋があるそうなんですけど、知ってますか。」「いや、知らないけど。」「〇〇さんは、ラーメンに詳しいから、もしかしたらと思って。」「仙川までは行かないな。」「そうですよね。」で、つい「そんなに評判がいいんですか?」と話に割り込んでしまう。「テレビで見たんだけど、すごく美味しいらしいんですよ。」「ほー、そうなんだ。」「興味ありますよね。」「まあ・・・。」「じゃあ、寄り道さん(そうは呼ばれていないが)、行ったら感想教えてくださいね。楽しみにしてます。」・・・ま、まあ。

 

というわけで、今日夕方6時過ぎに職場を出て、電車に乗っている。1週間前に行った笹塚駅が最初の駅、次が明大前、そして千歳烏山。耐えること10数分。やっと電車をおりて、各駅停車を待つ。比較的すぐに電車は来て、仙川は隣の駅。仙川到着。改札を出て、左へ。この前、布田「寿起」という店に行った時、途中で挫折しそうになって降りて以来だ。その時は入れなかった「きくや」のある通りをまっすぐ歩く。「きくや」はどうやら今日は空席が割とあるようだ。帰りに寄るつもり。居酒屋で飲んで、締めがラーメン、というのが普通だと思うが(自分にはそういう習慣はないけど)、「しばた」は午後8時閉店ということなので、まずそこに行かなければならない。何しろ、もう730分になろうとしているから。

 

IMG_20230628_193125松原通りという大通りに出て、ひたすら歩き、左に曲がると小田急バスが走る道路に出る。住宅街が続く。少し歩いて、右に曲がってまた歩く。すると、あったー。あの店田が「しば田」だな。人気店だけあって、昼間はかなりの行列だということだが、夜は比較的空いているということ。どうかなー。

  続きを読む
Posted by hisashi721 at 15:53Comments(0)

2010年03月14日

終電前のラーメン・・・高田馬場「ばんかららーめん 高田馬場店」

DSC01418今日(13日)は、暖かい一日になった。朝家を出た時から、コートが邪魔に思えたくらいだ。そうはいっても、今日も仕事。職場から出ることもできずに、一日仕事に追われる。しかも、とてもバードな仕事が重なり、なかなか帰ることができない。同僚たちの一部は、6時過ぎに飲み会に出かける。その際、仕事が終わったら合流するように誘われる。誘いはありがたいのだが、仕事は終わりそうもない。

8時過ぎに職場に電話がかかってくる。仕事の電話だと思って出てみると、飲み会の同僚からだ。みんな待ってるから早く来いとのこと。ここまで言われたらしかたがない。すぐに行くと返事をして電話を切る。・・・なんで携帯じゃないんだろう?・・・とにかく、残りの仕事を鞄の中に押し込んで、急いで職場を出る。風が暖かくて、気持ちのいい夜だ。

飲み会の会場に着いてみると、さすがにみんな出来上がっていて、声も大きくなっている。「遅くなってずみません。」などと頭を下げると、「おお、到着で〜す!」と誰かが大げさに言い、拍手が巻き起こる。「ホン
トに来るとは思わなかったよ。」などという皮肉も、普段付き合いが悪いのだからやむをえない。「生ビールでいいよな。」「いいよ。」「じゃあ、改めて乾杯だな。かんぱ〜い。」「かんぱ〜い。」「イエ〜イ。」・・・何がイエ〜イなんだか分からないが・・・。

とにかく、みんなはもう酔っ払っているので、付いていくのが大変だ。テンションが上がらないまま、その会場は、時間切れになり、店を出ることになる。「今日は、ゆっくり付き合えよ。次ぎ行くからな。」「逃げるなよ。」・・・どこかで聞いた台詞だ。幹事役が走り回って、2次会の会場を押さえてくる。ぞろぞろとその店に向かう。

次の店はラウンジ風で、カクテルやワインが出てくる。ふと「ブリック」に行きたいなあ、とか考えてしまう。この店でも乾杯の嵐で始まる。「ところで、前々から話したかったことがあるんだ。」と隣の同僚が、据わった目で話しかけてくる。来た〜。「何?」・・・「毎晩、どこか回ってる?」ぐぐっ・・・「どういうこと?」「怪しいなあ、帰る方向が違ってたりすることあるでしょう。」ぐぐぐっ!「まあ・・・。」「どこに行ってるの?」「飲み屋。」「どこの。」「いろいろ。」「はっきり言えよ。」「だから、いろいろなんだってば!」

  続きを読む
Posted by hisashi721 at 17:35Comments(3)TrackBack(0)

2010年03月02日

みそラーメンの快楽・・・高田馬場「純連」

DSC01272朝から重く曇った空からは、ついに日が差すことはなかった。今日(1日)は、本当にいろいろな事が起こった。一つ一つに対応しているうちに一日が終わった感じだ。職場を出たのは午後9時。全身の力が抜けていく。本来の仕事が進んでいないのが気になるが、仕方がないと気持ちを入れ替える。

目黒駅から山手線に乗る。時間のせいか乗客は少なめ。だが、空席はない。いろいろなことを考えないために、鞄から文庫本を取り出す。「徒然草」・・・こ、こんなの入れてたっけ・・・。とにかく、開いてみる。「・・・なほ、梅の匂ひにぞ、いにしへの事も立ちかへり恋しう思ひ出でらるる。」・・・吉田兼好は梅が好きだったとか。そういえば梅の季節だなあ・・・。

高田馬場駅に到着。それにしても何か食べたいなあ。忙しくて、夕食はもちろん昼食もとっていなかったことを思い出す。酒を飲む前に、しっかり食べたい。この時間だとどこがいいかなあ・・・。ファーストフードでもいいけど・・・高田馬場といえば、ラーメン激戦区だ。この前「ぼたん」に行ったとき、その手前の「純連」に行列ができていたことを思い出す。腕時計を見ると、もうすぐ10時。この時間なら大丈夫なんじゃないかな。

早稲田口の改札から出て、横断歩道を渡る。西武新宿線とJR線の高架をくぐって、早稲田通りを中野方面に歩く。「さかえ通り」は人通りが多い。そこを過ぎると人通りも少なくなって、静かだ。風はほとんどなく、寒さはあまり感じない。5、6分歩くと「純連」の前に着く。行列はなし。
  続きを読む
Posted by hisashi721 at 17:30Comments(0)TrackBack(0)

2010年02月19日

高層ビル群の下で・・・新宿「満来」

DSC01202今日(18日)は、久々に左目の断層検査のために大学病院へ。朝は普通に仕事をし、昼前に早退する。隣の座席に座っている年輩の女性2人が、「さっき、携帯電話で改札を通ってる人を見たわよ。」「最近はそうみたいねえ。昔はスイカとかあったけどねえ。」などと会話している。スイカは昔じゃないでしょ、と心の中で突っ込みを入れていると、少しだけ明るい気持ちになる。

病院の予約は午後2時。また瞳を開く目薬を差さなくてはいけないのだが、字が読めなくなる前に、目を通しておきたい書類がある。でも、まずは昼食。西新宿の高層ビル街の手前にあるラーメン店「満来」に向かう。

店は9階建てビルの1階部分。2008年に改装されたということで、店はまだ新しく、きれいな印象だ。白い暖簾が目印。入口横のサンプルを見ていると、さあっと陽が射してくる。何日ぶりの晴れ間だろうか。見上げると高層ビルの群れもキラキラと輝き始める。そういえば、寒さも昨日までとは違い、少し過ごしやすいような気がする。朝まで雪が降っていたので、まだ路面は濡れているのだが、それもすぐに乾きそうだ。

この店のメニューは、「らあめん(850円)」「納豆らあめん(1000円)「叉焼らあめん(1400円)」「ざる(900円)」「納豆ざる(1050円)「メンマざる(1150円)」「チャーシューざる(1200円)」。大盛りは250円増し。ここに向かう時は、寒いから「らあめん」にしようかなと少し迷っていたのだが、やっぱり、「ざる」にしようと決める。

暖簾をくぐると、自動ドアがさっと開く。「いらっしゃいませ。どうぞ。」と元気のいい声に迎えられる。カウンターの入口近くに立っている女性の声だ。おそらく、この方が店長の奥様だろうと思う。入口左の自動券売機の前に立つ。ちょうどお客さんの入れ替え時らしく、券売機の前に行列はない。カウンター席も2つほど空いている。1000円札を入れて「ざる」のボタンを押す。その瞬間「ざるです!」と先程の女性の大きな声。これは麺を茹でている人に伝えるために発した声なのだが、ちょっとびっくりする。釣り銭ボタンを押し忘れて、「お釣りを受け取ってください。」と女性に注意される。
  続きを読む
Posted by hisashi721 at 17:30Comments(4)TrackBack(0)

2010年01月13日

博多長浜ラーメン・・・高田馬場「ぼたん」

DSC00737雨が降り始めた高田馬場。しかも、雪が交じり始めた寒い昼下がり。高架下の横断歩道を渡って、早稲田通りを西へ歩く。駅前で目立つのは「海鮮三崎港」という回転寿司屋。各席に注文用のディスプレイがあって、声を出さなくても自分の食べたいものを伝えることができるというシステム。お客さんが多い。

さらに歩くと「魚がし日本一」という立ち食い寿司屋もある。一貫75円から。飲み物も充実しているので、立ち飲み屋としても使える。この道沿いにはラーメン屋も多い。まず油そばで有名な「ぶぶか」。少し歩くと、俺のにんにくで有名な「ラーメン二郎」。さらに歩くと味噌ラーメンで有名な「純連」。今日の行列はさすがに短い。

その「純連」のとなりが、博多長浜ラーメンの「ぼたん」。もちろん豚骨スープ。こちらは大抵すんなり入れる。なぜ、今日この店にきたかというと・・・豚骨ラーメンに紅ショウガを入れて食べるのが好きなのだ。今日も、それが頭の中を駆けめぐり、ここまで歩いてきた。さて、店の中へ・・・。
  続きを読む
Posted by hisashi721 at 17:30Comments(0)TrackBack(0)

2009年11月30日

なぜ、こんなに心惹かれるのか・・・都立大学「八の坊」

DSC00077もう何度目だろう。また、食べたくなってしまった。癖になる味というのがあるが、まさにそれ。東急東横線「都立大学」駅の近くに、「八の坊」というラーメン屋さんがある。6、7人も座れば満席になるような、カウンターだけの小さな店でありながら、その店名といい、佇まいといい、心惹かれる店だ。その店のメニューは、基本的に3種類だけ。とん骨醤油ラーメン(650円)と冷やしラーメン(750円)。そして、三つ目は・・・スープ焼きそば(850円)! しかも、1日限定50食。

最初は注文を躊躇った。だって、「スープ焼きそば」なんて、B級グルメの話題ねらいなんじゃないかという感じがするでしょ。だが、6人に1人が注文し(あくまで印象に過ぎないが)、皆さんごく真面目な表情で召し上がっているのを見ていると、これは、本当に美味しいのではないかとの確信に至ったわけだ。

作り方は・・・ごく普通のソース焼きそばをきちんと中華鍋で作り、それをとん骨醤油ラーメンのスープが入った丼に入れ、チャーシューをトッピング。紅ショウガと芥子を添えて出来上がり。

最初は、「そうね。おいしいよね。なかなかのもんじゃない」程度の感想かもしれない・・・しかし、時間が経つにつれてじわじわと、あの味の記憶がよみがえり、いてもたってもいられない状態になる。その思いを満たすため、また来ることになるのだ(ちょっと大げさ)。

そして、今日(30日)もそのカウンターに座ってしまった。「ご注文は?」と店長が問う。できるだけさりげなく「スープ焼きそばで。」と注文する。「ランチの半ライスサービスはどうします?」「もちろん、お願いします。」といういつものやりとり。そして、待つ。

右手奥の席は焼きそばを作るコンロに最も近いものの、カウンターの前が高くなっているので手元は見えない。じゅわ〜という音と、油を炒める香ばしい匂いが想像力をかき立ててくれる。さすが昼時、早めに入ったのですぐに座れたが、すぐに席は満席。外で待っている人もいる。「醤油ラーメン、大盛り(100円増し)でね。」「スープ焼きそば、大盛り。」「スープ焼きそばの野菜増し。」・・・今日はスープ焼きそばの比率が高いぞ。

では、いただきます。・・・麺はしっかりと固め。決してスープでふやけたりしてはいない。ソースの味もしっかりしている。ソースの甘辛さとスープの深い味わいがミックスされ、感動ものの香りが口の中に広がる。そして・・・そう油がほのかにからみついているので、食欲がどんどん増してくる。紅ショウガも芥子も、憎らしいくらい、この味を引き立てている・・・キャベツもしゃきしゃき・・・スープを飲んで、熱々のご飯を頬張る・・・ああ、美味しい!
DSC00080


東京都目黒区中根1-1-10 
03-5701-0455
  
Posted by hisashi721 at 17:40Comments(4)TrackBack(0)

2009年10月30日

醤油ラーメンの快楽・・・鷺ノ宮「つぶらや」

DSC01952今日(29日)は、休みをもらって、家で仕事をすることになった。のんびりしたいところだが、朝、計画を立ててみると夜までかかるみたいだ。朝からパソコンの前で仕事に励んだのだが、昼食くらいはゆっくりとりたい。というわけで、昼過ぎに駅前まで出てきた。先日の記事で取り上げた「つぶらや」に行くつもりだ。

鷺ノ宮にも近年、ラーメン屋さんが増えてきた。担々麺が売りの「一兆」から始まって、ガーリックバターラーメンが印象的な「麺々」、とんこつ醤油ラーメンなどの「秋龍」。以前からある「喜膳」、チェーン店の「花月」と「福しん」を合わせると、街の規模からすればちょっとしたものなのではないだろうか。それに、お隣の都立家政には、ラーメンチャンピオンプロデュースの「黒船」。マスコミで有名になった「七彩」、ドンペリが置いてある南口の「高田光幸」などがあって、この地域は、ラーメン激戦区になっていると言ってもいいのでは。

そんな鷺ノ宮に、しかも「秋龍」の隣に3月オープンしたのが、「つぶらや」だ。この細い路地には、居酒屋2軒、鯛焼き屋1軒、お好み焼き屋1軒、それにラーメン屋2軒と、鷺ノ宮の隠れた繁華街(大げさ)になってきている。「つぶらや」のご主人とは「ペルル」で先日お会いしたし、「ペルル」の常連さんたちがみんな、口を揃えて「美味しいよ。」というので、是非近いうちに行ってみようと思っていたのだ。

12時を少し過ぎたあたり。店に入ると、逆L字型のカウンターの奥で文庫本を読んでいるお客さんが・・・あれっ、「ペルル」の常連さんじゃないか。いきなり会えるとは、嬉しい。広島カープの井生選手似のご主人が「いらっしゃいませ。先日はどうも。」と声をかけてくれる。「どうも、早速伺いまた。」・・・そのやりとりを聞いて顔を上げた常連さんが「誰かと思ったら・・・こんにちは。」「どうも。」・・・常連さんの隣に座る。

さて、メニューは・・・。テーブルの上をキョロキョロ見回す。あれっ?ないぞ・・・まあ、いいやもう決めてきてるし・・・「醤油ラーメン(650円)を。皆さんから勧められているので。お願いします。」と注文。「醤油ですね。ありがとうございます。」・・・すると新しいお客さんが入ってきて、入口近くの券売機の前に立つ。「あれっ、食券を買うんですね。すみません。」と慌てて言うと、「ああ、いいんですよ。お帰りの時で。」とご主人。柔らかい笑顔がいい。

ここのご主人は、ラーメン屋でよくある大きな声を張り上げるタイプでもなく、かといって職人っぽく頑固さを全面に出すわけでもない。情熱は内に秘め、腰は低く、柔らかな接客態度。それでいて、出てくるラーメンが絶品という評判・・・これぞ本物の職人ではないか。

隣の常連さんは、串揚げも注文している。「今日は研究会で夕食が9時くらいになるから、しっかりお腹に入れとかなきゃ。」・・・この店は、飲み屋さんでもある。串揚げは100円から。その他にも煮込みをはじめ、ちょっとしたつまみが揃っている。つまみのメニューは壁に貼ってあるので、眺めていると、飲みたくなってくる。
DSC01950

飲み物には、下町ハイボール、さらにホイス(!)、ホッピーが揃っている。キンミヤ焼酎の瓶が燦然と輝いている。ますます、飲みたくなる。うぐぐ・・・。でも、仕事が・・・う〜む・・・。隣の常連さんに、串揚げが3本のった皿と、醤油ラーメンが届く。おお、美味そうだ。早く食べたい・・・食欲をかきたてて、酒に対する執着を抑えつける。
DSC01949

自分にも、醤油ラーメンが届く。おお、待ってました。お腹空いたなあ・・・では、レンゲでスープを一口すくって・・・わぉ、澄んだ味だ!なのに味わいが濃い・・・素晴らしい個性だ・・・麺を一口・・・もちもち、ぷりっとしている・・・このスープに、この麺が上手く絡んで・・・これは・・・いくらでも食べられる味だ。美味しい! 評判通りだ。いいなあ、このラーメン。
DSC01951

食べている途中で、常連さんが「じゃあ、また。」と挨拶をして席を立つ。失礼ながら、食べながら「ぢょうも・・・まちゃ。」みたいに答える。すみません。でも、美味しい、止まらない。スープも最後まで飲み干す。まったく、最後まですっきりと飲めて、しかも後味がいい。

「ごちそうさま。さすがですね。評判通りです。美味しかったです。」と席を立つ。ご主人が「そうですか。ありがとうございます。」と明るい笑顔で答えてくれる。「今度は、飲みに来ますね。」「お待ちしています。・・・ああ、それから、新しいペルルでご一緒しましょう!」人を惹きつける笑顔で送ってくれる。

東京都中野区鷺宮4-2-18 03-5373-8169
11:00〜24:00(LO23:45) 水曜休  
Posted by hisashi721 at 18:30Comments(4)TrackBack(0)

2008年09月14日

土曜日の月・・・「らーめん一兆 阿佐ヶ谷店」

らーめん一兆 阿佐ヶ谷店久しぶりに連絡がとれた知り合いと、新宿で待ち合わせて飲もうということになった。人数は自分を入れて4人。指定された待ち合わせは、土曜日新宿東口午後6時。土曜日の東口・・・ちゃんと会えるのだろうか。なんたってあの人の多さは尋常じゃないもんなあ・・・などと考えつつ仕事を終えて新宿に向かう。

到着は午後5時50分。新宿駅東口広場は待ち合わせの人、人、人・・・。それに居酒屋の勧誘がひしめいて、んもう・・・熱気がすごい。残暑の厳しさも加わって、お祭り状態。そういえば浴衣姿の女性も目立つ。方々で秋祭りが行われている時期なのだろう。さて、東口といってもどこら辺に行けばいいのだろう。まず、定番の交番前へ行ってみる。

交番前はまたすごくて、待ち合わせのグループが押し合いへし合い・・・これじゃあ、何かあってもお巡りさんは出て行けないんじゃない?と心配するほどだ。ここにもいないので、幹事にメールを打つ。返事は「今、代々木上原にいる。他の一人が到着しているので、連絡を取ってほしい。」とのこと。それで、その一人にメールを打つ。返事は「改札前の柱の前」・・・ぐ、地下にいたのか。そこは「東口改札前」だろ!と頭の中で突っ込みながら、地下に向かう。

地下改札前で、群衆の波の中で溺れそうになっている知り合い一人発見、救出。そこに、代々木上原から来る幹事は小田急線だから西口の方が都合がいいのでは・・・という素朴な不安が的中し、西口から東口改札まで、どうやって行ったらいいかという質問メールが届く。「さくらや」の横を通って、トンネルを潜り、東口広場から階段を降りて地下の改札へ、という説明をしたが、新宿は詳しくないので分からない、との返事。じゃあ、じっとしてて、こっちから西口へ行くから、ということになり。結局、西口小田急デパート前へ向かう。ふう〜。なぜ、東口だったんだ・・・。
  続きを読む
Posted by hisashi721 at 08:21Comments(31)TrackBack(0)

2007年04月30日

白とんこつラーメン・・・鷺ノ宮「一兆」

一兆土曜日の続き・・・。
鷺ノ宮駅をでると、しっとりとした風。この街も雨上がりの風情だ。中杉通りを渡って、パチンコ屋と弁当屋の間の路地にはいる。見上げると、空には月がくっきり。雨後の月か・・・。連休にふさわしい静かな夜だ。目を左に戻すと「らーめん 一兆」の明るい看板が鷺ノ宮の一角を照らしている。

手動のドアを開けて、店の中に入る。「こんばんは。」L字型カウンターの各辺に先客が一人ずつ。カウンターの中で調理をしている店主が、顔を上げて「いらっしゃいませ。」と迎えてくれる。前の店主と同様、柔らかい接待が自然でいいなあ。

鷺ノ宮の宝「坦々麺(820円)」や個人的に応援している「和風醤油らーめん(590円)」もいいのだが、今日はとんこつでこってり食べたい。とんこつはと「白とんこつ(700円)」の二種類。「赤」は辛口。しっかりとんこつの旨みを味わいたいということで、「白とんこつ、お願いします。」と注文。コップの水を一口飲む。

隣のお客さんは、ラーメンをすすりながら、時折、焼き餃子(300円)にかぶりつく。いい感じの食欲である。こういうお客さんが店を盛り上げるんだなあ・・・。そこに、体格のいい若者が入ってくる。またしても、いい食欲を期待できるぞ。・・「満腹セット。白とんこつで。あと、トッピングは煮たまご(120円)。」・・・期待通り!満腹セットは、好きなラーメンにチャーシュー丼を290円でつけることができるのだ。続いて入ってきたワイシャツにネクタイ姿の若者は少々細身であるが・・・壁のメニューを見ながら少し考えた後、「白とんこつ。大盛りで。」と注文。いいぞ!

白とんこつ

「お待たせしました。」・・・「白とんこつらーめん」が届く。来ました〜。白濁したスープに紅しょうがが鮮やかだ。早速、ゴマをたっぷり擦り入れて、一口・・・ふん、ふん、この麺のぷるりんっとした食感、いいぞ・・・で、スープの絶妙なこってり感。脂の旨みがしっかりと効いている・・・それなのにサラッとしたスープそのものの深みのある風味も加わる・・・それが麺に十分絡まって・・・美味しい!んもう、これは、やめられない・・・やめられませ〜ん。

さて、完食・・・ふい〜。満足。「ごちそうさま!」「ありがとうございました。」マスターがカウンターから出てきて、おつりを渡してくれる。「ありがとうございました。」もう一度、頭を下げて送ってくれる。気持ちよく外に出る。少々冷たい夜気に包まれる。それがまた気持ちいい。月を見上げて、また歩き始める。


鷺ノ宮の宝「らーめん一兆」のホームページができました!


  
Posted by hisashi721 at 21:00Comments(4)TrackBack(1)

2006年08月05日

「七夕祭り」前夜・・・阿佐ヶ谷「せい家」

せい家ラーメン金曜日(4日)の夜。連休を前にいい感じで酔っ払った人々が駅に向かってくる。自分は今、駅に着いたところ。時刻は午後11を過ぎている。最近、この時間になることが多い。今日は昼食をとる時間がなかったので、さすがに空腹だ。どこかに寄り道して・・・。でも、明日も8時から仕事だからなあ・・・。

迷いながら、パールセンター商店街に入る。アーケードは明日からの「七夕祭り」を前に、華やかな飾りつけが出来上がっている。店ごとに大きな張りぼてが吊り上げられ、準備万端というところだろうか。その飾り付けが風に揺れる中、この時間でもまだまだ人通りは多い。今こそ夏本番。人々の顔も明るい。

土日も仕事だから、七夕祭り本番には来ることはできない。でも、こうして歩いていると、雰囲気だけには浸ることができる。冷たいビールにフランクフルトソーセージ・・・ああ、去年の七夕祭りが懐かしいぞ・・・。などと考えていると、余計にお腹が空いてくるじゃないか・・・。何か食べなくては。

とにかく何も食べていないので、一発でお腹が満たされるものを・・・。ん、パールセンターを駅まで戻ってきてしまった。え〜と、ラーメン屋があるな。「せい家」か・・・。ガラス戸越しに店の中を見ると、黒いTシャツの店員さんと目が合ってしまう。そのお兄さんの笑顔に引かれるように、店にはいる。

カウンターの入り口近くの席に座る。「いらっしゃいませ!」と水を入れたコップを持って、さっきのお兄さんがやってくる。「ラーメン(500円)ね。」と注文を伝えて、その水をぐっと飲む。ふは〜、水、うま〜い。喉も乾いていたのか・・・。

隣のおじさんはトッピングたっぷりのラーメンを食べている。ネギとチャーシューが丼からはみ出している。すごい勢いで食べているので、すがすがしささえ感じる。そうだなあ、疲れてぐたーとしながらラーメンをすするというのは、いかにも人生の悲哀を感じさせてしまうよなあ。こんな風に、颯爽と元気よくすすらなきゃ。おじさんがハンカチで汗を拭う。そしてまた麺に向かう。いいぞ!

「ラーメン」が届く。こってりした感じのスープで、中の麺が見えないぞ。箸で麺をぐっと持ち上げると・・・おお、これは太い麺だなあ。よし!元気よく豪快に行こう・・・ん〜、麺が太い分、食べ答え抜群・・・こってりしたスープが力強く太い麺に絡んでいる・・・空っぽの胃袋にはたまらない刺激だ。美味しいなあ。どんどん、景気よくすすらなくては・・・。疲れを吹っ飛ばしてやる!

ふ〜、完食だ。「ごちそうさま。」「ありがとうございました。」外に出る。風が気持ちいい。隣のおじさんに教えられた食べ方(勝手に自分で納得したのだが・・・)で、なんだか元気が出たようだ。ただ、空腹が満たされたというだけではない力が湧いてくる。明日もがんばらねば。七夕祭りの飾りが風にそよいでさらさら音を立てている。夏の夜はとても貴重な時間なのだ。

七夕前夜  
Posted by hisashi721 at 23:54Comments(7)TrackBack(0)

2006年03月05日

赤とんこつラー麺・・・鷺ノ宮「一兆」

赤とんこつ久々に地元鷺ノ宮情報を。といっても、新しい店ではなくて、かのラーメン店「一兆」。・・・土曜日に職場の飲み会があり、例によって飲み足りずに地元に戻ってきた。さて、どこかで飲もうかとも思ったのだが、なにぶん時間が時間、馴染みの店は開いていない。「やっぱり、このまま帰ろうか。」と半ばあきらめながら駅から出たのだ。

24時間営業の弁当屋の横の路地に入って、いつもの帰り道を辿ろうとしたのだが、そこに「一兆」が灯りをともしている。見ると中のカウンターでは生ビールやらサワー類を飲んでいる人々がなにやら楽しげに語らっている。おお、これは!自分を誘っているようではないか、などと考えてしまうのはいつものこと。魅入られたようにドアを開ける。

いつものようにマスターが柔らかい笑顔で迎えてくれる。「こちらにどうぞ。」カウンターの一番奥が空いている。「荷物はどうぞこちらに。」と壁際のスペースを確保してくれるのもいつもの気遣い。カウンターに座って、はぁ〜と一息だ。

隣のおじさんは、生酒のボトルをとって枝豆で一杯やっている。渋いなあ。顔は赤いが、まだ元気にお店の人と話をしている。入り口側に座って生ビールを飲みながらなにやら楽しげなご夫婦は、中野駅近くの某有名な居酒屋のマスターとママだ。ほー、ここまで来ていらっしゃるのか・・・。さすが「一兆」だ。

さて、生ビールでも・・・と思ったのだが、隣の生酒が美味しそうだ。生酒、いってみようか・・・でも、さっきまでの飲み会を思い起こしてみると、ほとんど何も食べずに飲みまくっていた。ここで、さらに何も食べないで日本酒を飲んでしまったら、経験上明日は二日酔いの可能性が高い。では、やはりまずラーメンを。というわけで「すみません。赤とんこつ(819円)を。」と注文。赤とんこつは激辛ラーメンだが、これを選んでしまったのは、飲んで弛緩している体をピシッとさせたかったからだろうか。

さて、「赤とんこつ」が届く。まずスープを・・・ふい〜、ピリッとしているものの、こってり感がそれをまろやかに包んで・・・へ〜、飲みやすいスープだ・・・麺を・・・ふ〜む、もっちりとしているけどコシがある・・・辛いスープが適度に絡むと、もうやめられないな・・・味玉のねっとりした黄身を絡めるとまたまた、コクのある味になるな〜。うまいよ、うまい〜。

ふ〜う。満足・・・お腹が一杯だ。これはもう日本酒はいいな。・・・そうか!ラーメンで〆るというのはこういうことだったのか! 普段は飲んだ後ラーメンを食べることはないので、いまさらながらに納得したのだった。

東京都中野区鷺宮4-2-3 03-5373-6788
  
Posted by hisashi721 at 23:55Comments(6)TrackBack(2)

2005年12月09日

とんこつ醤油特製らーめん・・・鷺ノ宮「秋龍」

015bf6f5.JPG朝から食事もとれない忙しい一日、時間も遅くなり、鷺ノ宮に着いたのが午後11時少し前。さすがに空腹だ。ここは何かしっかり食べて帰りたい。そういえば、鷺ノ宮にこの秋オープンしたラーメン屋さんがあったな。そこにしよう。というわけで、鷺ノ宮駅北口から中杉通りを新青梅街道に向かって少し歩き、喫茶「ルノアール」の横を左に入る。幟がが目印の、落ち着いた店構え。ここが目指す「秋龍」だ。

店に入ると、手前に小さなテーブル。その奥が5.6席あるカウンター。すぐにお店の女性が「いらっしゃいませ。」と声をかけてくれ、奥の厨房から店主らしき男性が「いらっしゃいませ。」と続く。2人ともとても若い。この店舗は以前「さい藤」という個性的なラーメンを出す店が入っていたが、今ひとつ受け入れられなかったのだろうか。比較的早く撤退してしまった。今回は若い店主に頑張ってほしい。応援しなければ。

メニューを見ると、とんこつ醤油ラーメン(650円)から始まって、とんこつ塩らーめん(680円)、とんこつ味噌ラーメン(680円)がベース。他に細麺使用の中華そば(650円)などもある。空腹にまかせて、トッピング増量のとんこつ醤油特性ラーメン(950円)を注文。はぁ〜、腹減ったなあ・・・。

空腹を抑えながら、待っていると、「お待たせしました。」と店主が奥から現れる。そして目の前に、特性ラーメンが届く。はー、美味しそうだ。中央に厚切りのチャーシューがどっしりと構え、脇には盛り上ったメンマととろ〜りとした味玉、シャキシャキしたもやしと葱、そして海苔・・・たまりませ〜ん。

さてスープから・・・くどくない程度に浮いた背脂がいいなあ・・・一口・・・ふほ〜、マイルドで飲みやすい・・・これなら全部飲み干せそう・・・とんこつ特有のトロリとした食感もいい・・・では、麺を・・・少し太め・・・ふ〜む、これはしっかりした麺だ。スープによく合う。よ〜し、もりもり食べるぞ〜。

鷺ノ宮のラーメン店といえば、あの坦坦麺の「一兆」、家族連れに人気の「喜膳」などがあるが、この店もそれに割ってはいる実力派か。若い店主の今後に期待だ。・・・さて、完食。ふぅ。美味しかったなあ。「ごちそうさま。」「ありがとうございました。」丁寧に見送ってくれる。気持ちのいい店だった・・・さて、どこかに飲みに行こうかな。普通は飲んだ後ラーメンだから、逆だけど・・・。

東京都中野区鷺宮4-2-15 
11:30〜14:30 17:00〜23:30(日曜 22:00) 月休
  
Posted by hisashi721 at 23:28Comments(5)TrackBack(4)

2005年05月09日

「特製坦々麺」は鷺ノ宮の宝・・・鷺ノ宮「一兆」

一兆坦坦麺鷺ノ宮駅北口を出て、パチンコ屋の手前の路地を入る。居酒屋「満月」の道斜め向かい。6月で開店1年を迎える。飲んだ帰りに一度「和風醤油ラーメン(570円税別)」を食べたことがあるのだが、その時に気になったのが、店長の一番のおすすめ「特製担々麺(780円税別)」だ。その店で一番自信があるものを食べなくては・・・。というわけで店に入る。

真面目なマスターの人柄を表すような、清潔な店内。元気な対応。いいなあ。早速、お目当ての「特製担々麺」を注文。地元の人気店ということで、カウンターには遅い時間にもかかわらずお客さんがずらりと座っている。鷺ノ宮という土地柄、行列とは行かないが、大健闘には違いない。

「特製坦々麺」が届く。見た目は辛そう。表面に浮かんでいるのはラー油だろうか。食欲をそそる。早速スープを一口・・・キツイ辛さではない・・・絶妙な辛味だ・・・味わい深いスープだなあ。さすが、10種類以上の食材から慎重にとった出汁の味だ。隠し味はゴマだろうか・・・。では、麺を・・・もっちりとしたコシのあるタイプの麺に、スープがしっかりと絡まっている。スープは確かに濃厚なのだがこれがまた食べ応えがある。さすが自信作だ。美味しい!
鷺ノ宮は飲食店に厳しい土地だが、その中で頑張っているのは本物の味だからだ。こういう店が増えれば鷺ノ宮も活気づくに違いない。そういう意味でも「一兆」の「特製坦々麺」は「鷺ノ宮の宝」と言えるのではないだろうか。
東京都中野区鷺宮4-2-3 03-5373-6788
11:00〜1:30 
  
Posted by hisashi721 at 11:22Comments(2)TrackBack(0)

2005年02月23日

元祖山形のからみそ付ラーメン・・・阿佐ヶ谷「本笑家らーめん」

本笑可ラーメン久しぶりにグルメ情報です。2月9日にオープンした、阿佐ヶ谷のラーメン屋「本笑家(ほんわか)らーめん」。場所は阿佐ヶ谷北口ロータリー前のパサージュ2階。

メニューは「らーめん(700円)」(醤油だれに自家製塩だれが入っている。)、「新味(750円)」(醤油だれ、塩だれ、味噌だれの3つの味がブレンドされた新しい味)、「塩(700円)」(魚、貝、野菜の甘味が生かされている。)と「つけ麺(750円)」。

店は奥に細長いつくりで、細長いカウンターのようなテーブルに両側から座る感じ。もちろん開店間もないということもあり、すっきりと清潔感のある店内。若いご夫婦(?)が気持ちよく対応してくれます。

この日は、「らーめん」をいただいてみました。チャーシュー、海苔、メンマ、水菜がのったシンプルなラーメンですが、真ん中に「からみそ」がのっているのが特徴です。麺には玄米を使用しているとのこと。「からみそ」はスープに溶けても、そんなに辛味が出るわけではなく、むしろ風味がよくなる感じです。味も派手さはないものの、しっかり出汁をとった深みのある味わい。一気に食べてしまいました。「はじめてなのになつかしいんだなあ」というキャッチコピー通りの美味しいラーメンでした。

東京都杉並区阿佐谷北2-13-2 パサージュ阿佐ヶ谷ビル2F
03-3223-0523
11:30〜15:00/17:30〜スープがなくなるまで
本笑家  
Posted by hisashi721 at 09:27Comments(0)TrackBack(2)

2004年12月13日

「昭和の中華そば」・・・鷺ノ宮「さい藤」

9ad279de.JPG鷺ノ宮駅北口のルノアールの横を入っていったところにあるラーメン屋さん。看板は目立つが、中はいたってシンプルなつくり。飾りというものがない。U字型のカウンターには10人ほど座れるかどうか。Uの上の方が厨房、下のほうが入り口である。こういうシンプルな店は好みである。

ラーメンは「昭和の中華そば(570円)」のみ。冷奴とか餃子とかちょっとしたつまみはあるが、メニューもシンプルだ。

さて「昭和の中華そば」であるが、これまで食べたラーメンの味とまったく違う。醤油ベースのどちらかと言うと和風な味。甘味がかすかにある。この味は「おいしい!」とすぐに反応できるものではなく、「?・・・う〜ん」という感じ。癖が強いわけでもない。シンプルといえばシンプル。

不思議な気持ちで食べ終えたが、なんとなくまた行ってみたい店ではある。
  
Posted by hisashi721 at 16:49Comments(0)TrackBack(0)